写真提供:マイナビニュース

写真拡大

年の暮れに大切な人やお世話になった人に贈る“お歳暮”。いつも同じものや似たような商品ではつまらないし、せっかく贈るのだから相手に感謝の意味を伝える意味でも喜ばれるものを選びたいと思うと、毎年なかなか悩ましいイベントだったりもする。そこで今回は、市場の動向に精通したマーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏に、2014~15年の世の中の消費傾向や、そのトレンドも踏まえながらも喜ばれるお歳暮の選び方を聞いてみた。

まずは最近の景気動向だが、りゅうじん氏によれば二極化しているという。「アベノミクスで確かに株価は大幅に上がりましたし、景気は回復傾向にあります。ただし、それは一部の大企業に限定されます。超円安でトヨタが過去最高益を出すなど輸出産業や証券会社や不動産業界には80年代のバブル期並みの好況に沸いている会社もありますが、逆に紙業界などは原料費の高騰で厳しい状況です。好景気は中小企業や地方経済にはまだまだ行き渡っておらず、多くの人が給与が増えないのに、消費増税と物価高で家計は余計に厳しくなっています」とりゅうじん氏。

そうした中、今年のお歳暮のキーワードとしてりゅうじん氏が挙げるのが“KA・KE・I・BO”。もちろん“家計簿”に引っ掛けたワードだが、実は次のような意味だ。

“KA・KE・I・BO”の“KA”

まずは冒頭の“KA”とは“家族”のこと。りゅうじん氏は、2011年の震災以降、世の中の人々が家族という存在を意識し、見直すようになったという。そこで家族が集まってだんらんを楽しむようになり、家族で過ごす時間が長くなり、家族で楽しめたり、使えそうなものが贈り物として喜ばれていると分析する。

“KA・KE・I・BO”の“KE”

次の“KE”は“健康”のこと。当然、健康は美容やアンチエイジングにもつながる。社会が少子高齢化に向かう中、人々の関心事が健康、美容、アンチエイジングに向かっている。そこで贈る方も相手の健康を気遣い、贈られる方も身体に良いものが喜ばれている。

“KA・KE・I・BO”の“I”

そして“I”は“いいもの”。りゅうじん氏は最近のお歳暮の傾向として、かつてのバブル期のように数多くの人にバラ撒くのではなくて、贈る人もより厳選して特別な存在に対してだけ渡すようになっていると説明する。「バレンタインでも80年代には義理チョコを手裏剣のように配っている人もいましたが、今はそんなことはありませんね。相手をより絞って贈り物をするのであれば、贈る側も「ちょっといいもの」を贈ろうという気持ちになる。ありきたりなものではなくて、同じカテゴリーの商品でも、ワンランク上の上質なものをと思います。かと言って、あまり豪華なものを贈ると受け取った側が気持ちの上で負担になってしまいますから、あくまで日常で使うもので“いいもの”を選びたいですね」(りゅうじん氏)

“KA・KE・I・BO”の“BO”

最後の“BO”は“ボーナス次第”という意味である。前述のとおり、今世の中は景気のいい人とよくない人で大差があるのが現実。りゅうじん氏は「今年は会社によってボーナスの額が全然違うんです。一部の企業では、20数年ぶりにバブル期並みにボーナスがアップしています。でもそれはほんの一部の人なので、お世話になった人や親しい人に贈るものといえども、贈る相手の人数や内容は最終的には予算で考えざるを得ない。そこで” ボーナス次第”になるわけです」と、2014年のお歳暮トレンドを総括した。

以上の今年のお歳暮の選び方のキーワード“KA・KE・I・BO”を踏まえて、りゅうじん氏がオススメお歳暮商品として挙げたのが、ちょっといい海苔やビール、ウィスキーに加えて、お歳暮の王道である“ワンランク上のオイルセット”。「特にベニバナ油とかオリーブオイルなど、ちょっと高級感が感じられる食用油が含まれたギフトセットがいいですね。家族、家庭で日常的に使うものでいくらあっても困るものではありません。生ものとかはもらって困る場合もありますが、油であれば保存できますし、自分が使わなくても人にあげたりもしやすいです。そして、高品質のオイルは健康にも美容にもいい。母乳やココナッツオイルの成分でもある中鎖脂肪酸を含んだ油は、お子さんの健やかな成長にも良いし、気になる脂肪も付きにくいし、乳酸が生成されにくいことからアスリートにもよいとされています。また、オリーブオイルも長寿と美のオイルとして古くから知られています。価格はお歳暮に適した2000円〜5000円程度の相場にピッタリ。お世話になっている度合いや親しさによって選ぶこともできます。それぞれ単体での価格はけっして高いものではありませんが、オイルとしては高級なジャンルの商品なので、自分で買うにはちょっと贅沢な気がして日常的には買いにくいものです。だから、プレゼントにもらうとうれしいものです。あくまで“ちょっといいもの”なので、贅沢すぎないし、受け取った方も負担になりません」(りゅうじん氏)

お歳暮に何を贈るか迷った人は、りゅうじん氏オススメの“ワンランク上のオイルセット”あたりが狙い目かも知れない。

(神野恵美)