<資料>
 昨年4月、日銀黒田総裁就任直後の金融緩和決定は、「異次元緩和」と呼ばれた。直前に92円程度だったドル/円は5月下旬にかけて約1か月半で103円へ10円強のドル高・円安となった<資料参照>。

※<資料>はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=14509

 ただその後は6月中旬にかけて約半月で103円から93円程度へ、約10円のドル安・円高になった。その意味では「異次元緩和1」前後のドル円は約10円の「行って来い」という展開だったわけだ。

 さて、10月31日の日銀の追加緩和は「異次元2」と呼ばれている。直前に109円程度だったドル/円は一時119円突破寸前までドル高・円安になった。「異次元1」と同じように、1か月半程度で10円強のドル高・円安なら、丁度12月14日の総選挙前後に120円に届く見通しになる。

ただ、その後も「異次元1」と同じなら、今度は年末年始のタイミングで110円程度までドル安・円高に戻る見通しになる。

「異次元1」前後のドル一段高が、その後ドル急落で、結果的に「行って来い」になったのは、短期的なドル上がり過ぎ、買われ過ぎ懸念が強くなり、その反動が入ったためだった。この点は、最近も似ているだけに要注意だろう。

 それにしても、昨年5月に行き過ぎの反動が入るきっかけになったのは、日本株の一日1000円以上の暴落、そのきっかけになったバーナンキ発言を受けた米金融緩和見直しへの懸念急拡大だった。そういった行き過ぎの反動が大きく入るきっかけが、今回の場合もあるかが、もう一つのポイントだろう。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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