wikipediaより

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 韓国軍が今年2度目となる“竹島防衛訓練”を実施した。11月24日に行われた防衛訓練には、海軍の駆逐艦や護衛艦などが参加。日本政府は「絶対に受け入れることはできない」と強く抗議したが、今回の訓練は去る5月のものと比べて規模が縮小している。午後に予定されていた海兵隊の竹島上陸訓練が取り消され、空軍戦闘機も出動しなかったからだ。そのため、一部の韓国メディアからは、「パク・クネ大統領が韓・中・日の正常会談を提起するなど、融和に向かって舵を切った政府の対日外交基調が反映されたのではないか」などと不満の声も。日本と違って、韓国では控えめな訓練が弱腰に映ったようだ。

 そもそも韓国の竹島防衛訓練は、1996年から始まった。長らく非公開で行われてきたが、2008年7月の訓練が初めてメディアに公開されている。「竹島の日」記念式典をはじめ、日本の“領土権主張”が大きく注目を集めるようになったからだ。初公開されたその防衛訓練は、3000トン級の軍艦や空軍の最新戦闘機F-15Kが投入される史上最大規模となった。また、昨年10月25日に行われた訓練では、異例の上陸訓練を敢行。こちらも当初は非公開を予定していたが、日本を意識して公開に踏み切ったという。竹島防衛訓練は近年、日本に対する牽制という意味合いが強まっていると言ってもよさそうだ。

 ただ、そんな竹島防衛訓練には、しばしば“失態”がつきまとっている。例えば、前出の08年7月の訓練だ。最新戦闘機F-15Kが目玉として投入されたわけだが、同機に搭載されたデジタルマップは、独島を「竹島」、東海を「日本海」と表示していたことが判明。面白いことに200万分の1マップでは、竹島を「日本」と表示していたという。「アメリカの国家地球空間情報局(NGA)の地図をそのまま使ったため」だそうだが、搭乗したパイロットは混乱を極めたに違いない。

 また、12年10月には、91年4月に作成された軍部の“独島防衛作戦計画”が02年に修正されたきりで、その後10年間も放置されていたことが発覚。通常の作戦計画は、自軍や敵軍の装備が変化するため3〜4年に一度修正されるものだが、こと竹島防衛のための作戦計画はアップグレードされないままだった。なんともお粗末な話だ。

 何かと失態が少なくない韓国の竹島防衛訓練。韓国では、竹島について「韓国は守る立場、日本は攻める立場」という見方をするが、数々の失態は実効支配している油断から生まれているものなのだろうか?