大沢たかおとマサイ族

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大沢たかお主演、三池崇史監督の映画『風に立つライオン』が、2015年3月14日から全国東宝系で公開されることがわかった。

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同作は、さだまさしが1987年に発表した楽曲“風に立つライオン”をもとにした作品。ケニアの長崎大学熱帯医学研究所に赴任し、国際医療ボランティア活動に従事した実在の医師に聞いた話に触発されて作られた同楽曲に、大沢が惚れ込んだことから今回の映画化プロジェクトがスタートしたという。

これまでにもさだ原作の映画『解夏』『眉山』に出演してきた大沢が今回演じるのは、遠く離れて暮らす恋人への想いを抱きながら、ケニアの過酷な医療環境の中で心身に傷を負った患者たちと向き合う医師・島田航一郎。また、ケニアで航一郎を支える看護師・草野和歌子役を石原さとみ、航一郎が日本に残してきた恋人・秋島貴子役を真木よう子が演じるほか、鈴木亮平、萩原聖人、石橋蓮司らがキャストに名を連ねている。

なお、同作の撮影は10月中旬から長崎でスタートし、11月中旬からケニアで撮影中だという。今回の発表にあわせて、大沢とケニアに住むマサイ族を捉えたビジュアルが公開された。

■大沢たかおのコメント
最初に「風に立つライオン」という曲を聞いたのは10年以上前になります。素晴らしい曲だと思いました。その時に、まさか今、アフリカの大地にさださんと立っているという事を全く想像できなかったです。映像化のことはもちろん、プロの俳優として映画製作に携わる一人として、物語になったものが出来た場合、それを映像で見てみたいし、もし自分に配役があれば自分が演じてみてその世界を映画館で観たいと思っているので、さださんに原作をお願いした時に映画にしたいと話をしました。その後、できあがった原作を読んで感動しましたし、本当に素晴らしかったので、是非映画にと話をした自分の責任もそこから具体的に発生しました。
今回、ケニアは2度目なんですが、1回目に来た時は「風に立つライオン」という曲を聞いて来たというのが大きかったので、ビクトリアの滝だったりフラミンゴだったりを実際に見ながら、誰にも頼まれていないのに一人ロケハンしている感じでした(笑)。あの歌の世界に自分が立ったらどういう感じがするのか、自分の中で深いところに触れるものがアフリカにはあったので、歌を聞いたときから「風に立つライオン」の主人公を自分がやりたいという思いを、さらに強く持つようになりました。
今回のような歌から始まって小説、そして映画に至る流れって、なにかに守られているというか、なにかに後押しされているような、そんな風に感じています。小説の中に命のバトンを繋いていくというメッセージがあるように、今回のプロジェクトには、さだまさしさんの「風に立つライオン」という歌があり、それが小説というバトンとして、僕からプロデューサーの方に引き継がれ、三池監督が引き継ぎ、現場で僕なりがそのバトンをもらって芝居をして、映画として最後にたくさんのお客さんに向けて、そのバトン渡す。引き継いだ全員の魂がそこに乗って、何かがみんなに届くような作品にしていかなくてはいけないなという事を改めて強く感じています。

■石原さとみのコメント
今アフリカ、ケニアで撮影しています。景色も人も空気も言葉も文化も違うこの場所で、映画の完成を目指し、笑いながら三池監督と大沢たかおさんの人柄と熱意に安心と勇気をもらいながら撮影しております。この映画に和歌子役として参加できていることを、そしてアフリカに来れた事を今とてもとても嬉しく感じています。全力で無事故で最後まで撮影頑張りたいと思います。公開をご期待下さい!

■真木よう子のコメント
私が演じる貴子は、自分にはない魅力を持った航一郎に惹かれながらも、自分の生き方や幸せをしっかり判断する強さを持った女性。二人の物語を含めて作品全体のキーワードになっているのが、航一郎の「ガンバレ!」という言葉で、映画の中ですごく大切に美しく響いています。以前からご一緒したかった三池監督が、この壮大な物語をどのように仕上げられるのか本当に楽しみです。

■さだまさしのコメント
僕が20歳の頃に柴田先生と出会い、15年かかって1987年に『風に立つライオン』という楽曲を書き上げました。この曲を気に入ってくれた大沢たかおさんから、映画化のための原作を依頼されたのは今から6年以上前ですが、楽曲として完成しているものと同じテーマで小説を書くことに逡巡するうちに3年が経ち、様々な資料を集め勉強しつつ、実際に書き始めてから2年かかってようやく書き上げました。もちろん、主人公の航一郎は、大沢たかおさんの当て書きです。今回、ケニアに初めて来ましたが、実は来たくありませんでした。自分の中で出来上がっているアフリカが壊されてしまうのが怖かったのです。けれど、いざ来てみると自分が思い描いていたアフリカと寸分のずれもありませんでした。吹いている風が良かった。我ながらよく「風に立つライオン」というタイトルをつけたなと思いました。一つの楽曲がこんな風に時間をかけて、多くの人を動かしていく例は希有でしょう。喩えれば、柴田先生からもらった種を僕が蒔いたら、花が咲いた。草花だと思っていたら実は大樹で、その木にたくさんの人の想いが咲いて、大沢たかおさんが「この木は実がなりますよ」って言ってくれたんです。この実を三池監督がどういう料理にしてくれるんだろう…と、そんな感じです。その意味でも「風に立つライオン」という楽曲は、自分で作ったものという感覚はあまりなく、頂戴したものという感じです。よくぞこの楽曲が、僕のところに降りてきたなと思います。

■三池崇史監督のコメント
さだまさしさんの「風に立つライオン」という曲はだいぶ前から知っていました。音楽家として、語り手としてさだまさしという人の大ファンで、今回、映画「風に立つライオン」で一緒に仕事をするという事に、自分自身が驚いています。完成した作品を観て、主人公の島田航一郎という人間が登場人物達の心の中に残っているように、観客ひとりひとりの心の中にも同じように残ってもらえればいいと思います。