人間5人、1年間の排泄物で300km。英国で一般化する「排泄物バイオバス」

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人間の排泄物と生ゴミからのバイオガスで走るバスが、英国で運行を開始した。タンクには、「人間5人の1年間の排泄物から得られる」バイオメタン燃料が入る。1回の補給で300kmを走ることができる。

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人間の排泄物と生ゴミからの燃料だけで走るバスが、通勤者の足として、英国のブリストル空港とバース中心部を結ぶ運行を開始した。

この40シートの「バイオバス」は、ブリストルの下水処理場で汚物などを処理したバイオメタンガスで走行する。

タンクには、「人間5人の1年間の排泄物から得られる」バイオメタン燃料が入る。1回の補給で300kmを走ることができる。

バイオメタンを燃料とするバスは、ディーゼル燃料のバスに比べて、温室効果ガスの排出が約30%少ない。また、ガスは放出前に浄化されるので、臭いがすることもない。


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このバスの運行開始と同時に、ブリストルの下水・食品廃棄物処理施設では、下水と食品廃棄物からガスを取り出し、全国グリッドに供給する新しい工場が稼働を開始した。また、バイオバスに補給ができる燃料ステーションもつくられた。

Wessex Water社の子会社であるGENeco社が運営するこのプラントは、年間約1,700万立方メートルのバイオメタンガスを生産できる。これは、8,300世帯の電力量に相当する。

ブリストルの下水処理場は、1年間に約7,500万立方メートルの排泄物と、35,000トンの食品廃棄物を処理している。

嫌気性消化・バイオガス協会(ADBA)のシャルロット・モートンCEOは、英国国内のガス需要の約10%を、バイオメタンに置き換えることが可能だと説明している。

バイオメタンで走るバスは、英国では2009年9月に運行が始まり、徐々に一般化してきている(ノルウェーのオスロでも、同様の取り組みが行われている)。

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