西堀健実

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 日本バレーボール協会(JVA)は19日、2015年のビーチバレーボール強化指定候補選手と、FIVBビーチバレーボール・グランドスラム2015横浜大会の開催決定の発表を行った。

 強化指定候補選手は男子6名、女子8名の計14名。選考は11日に行った強化指定候補選考会の結果と強化委員会の選出により決定し、男子は仁川アジア大会代表の長谷川徳海、村上斉、高橋巧らが順当に選ばれた。女子は同じくアジア大会代表の草野歩、村上めぐみ。また日本のペアでは世界ランキングトップの45位(11/17現在)である西堀健実、溝江明香。さらには今年、インドアのバレーボールから転向した元NECレッドロケッツの長谷川暁子(旧姓・内田)、元JTマーヴェラスの石井美樹も選ばれた。

 JVAの最大目標は「リオデジャネイロ五輪出場」(白鳥勝浩・強化委員長)。すでにアジア枠を争う予選は始まっているが、日本チームは来秋が初戦となる。それまでの約1年間、この14名を強化していく。

 若手期待の村上は「北京五輪を見てビーチを始めた。その憧れである五輪へ向かってがんばりたい」とコメント。また昨年、今年と個人チームとしてワールドツアーを転戦、その結果により今回、溝江とともに選出された西堀は「目標は世界の表彰台であることは変わりない。代表としての活動もプラスになると考えている」と話した。

 今年の強化選手は男女各2名だった。今回は大幅な増員となったが、これはアジア予選の試合形式によるものであり、2チームによる団体戦(2戦先勝)のため複数のチームの強化が必要となる(ロンドン五輪アジア予選ではこの点の強化が十分ではなかった)。白鳥委員長も「ペアリングの変更も考えながらベストなチームをつくっていく」と話している。

 仁川アジア大会の惨敗を受け、強化体制の見直しが図られた結果だが、コーチ、スタッフ陣の人選など未定な部分も多く、またワールドツアーをどの様な体制で転戦するのか、国内ツアーをどうするのか、強化に十分な予算が確保されているのかなど具体的な方案、スケジュールも明確にされていない。

 男子は奇跡的に出場を果たしたが、女子は出場権を逃したロンドン五輪以降、日本チームは世界だけでなくアジアからも置いていかれている。この2年間「急ピッチで強化を行ってきた」(小島和之・JVA業務執行理事)と言うものの、外から見る限り変化は感じられず、結果も伴っていない。

 ホスト国となる東京五輪を考えると、6年後を見据え継続した強化体制を早急に構築することが必要だが、ようやくこれが第一歩となりうるのか。来季の日本代表の活動に注目したい。

■強化指定候補選手(男子)
仲矢靖央(34歳、187センチ)
長谷川徳海(30歳、186センチ)
畑辺純希(27歳、185センチ)
村上斉(25歳、188センチ)
庄司憲右(24歳、183センチ)
高橋巧(23歳、179センチ)

■強化指定候補選手(女子)
田中姿子(39歳、172センチ)
西堀健実(33歳、170センチ)
草野歩(29歳、175センチ)
村上めぐみ(29歳、165センチ)
長谷川暁子(28歳、175センチ)
石井美樹(25歳、172センチ)
永田唯(25歳、173センチ)
溝江明香(24歳、176センチ)


 同時にJVAは「FIVBビーチバレーボール・グランドスラム2015横浜大会」の概要も発表した。グランドスラムは国際バレーボール連盟(FIVB)が主催するワールドツアーの大会。来年7月20〜26日に、横浜みなとみらい21臨港パーク(横浜市西区)で行われる。公園内に4000人収容のスタンドを持つメインコートを含め6面のビーチバレーボールコートが設けられ、世界各地から男女各56チームが出場予定。

 日本でワールドツアーが開催されるのは6年ぶり。ツアーでもグレードの高いグランドスラム大会が催されるのは初めて。

(取材・文=小崎仁久)

▼ 候補14名のうち、9名が出席。後列右は、白鳥勝浩・強化委員長

(前列左から)田中姿子、西堀健実、溝江明香、石井美樹、草野歩
(後列左から)村上斉、高橋巧、庄司憲右、仲矢靖央、白鳥勝浩・強化委員長