旧市街と空港を結ぶためにつくられた橋は夜になると美しくライトアップされる。内モンゴルには土地はいくらでもあるのだから、わざわざ遠くに空港をつくる必要はなかったのだが…。

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 何回かに分けて中国の鬼城(ゴーストタウン)を紹介してきたが、最後に廃墟ファン(?)にお勧めの観光地をまとめてみよう。

1 オルドス

 もっとも強烈な印象を残したのは、やはり内モンゴル自治区のオルドス。夜は街全体が美しくライトアップされるが、人間はもちろん生き物の気配がほとんどない。人口100万を目指した都市が無人化するという超現実的(シュールレアリスティック)な体験は別格。建築に興味があるのなら、中国内外の著名な現代建築家による個性的な公共建造物も見逃せない。ただし、財政破綻が伝えられるオルドス市政府がどこまでライトアップを続けられるかはわからない。北京などから直行便多数。オルドス空港からタクシーで約20分。

2 天津の浜海新区

 小平の肝煎りで始まった国家的プロジェクトは、地元出身の温家宝が胡錦涛政権で国務院総理(党序列3位)に就任したことで加速し、総面積2270平方キロという広大な開発区にニューヨーク(東洋のマンハッタン)や東京に匹敵する巨大都市をつくろうとした。その計画はあまりに壮大すぎて現実が追いつかず、現在は開発区全体が鬼城化してしまった。開発主体である天津市の負債は5兆元(約80兆円)ともいわれ、今年4月には経済技術開発区の責任者が自殺した。北京から天津へは高速鉄道で30分。天津から浜海新区へは高架鉄道で40分。北京から日帰りも可能で、もっとも見学が容易な鬼城のひとつ。

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