<資料>
「デカップリング論」をご存知だろうか。それが再流行しているという。今回は、日欧の景気が低迷しても、米景気の好調は続くといった意味で使われている。だが、果たしてどうか?

◆2008年にも流行したが……

 この「デカップリング論」が以前流行したのは2008年前後だった。米景気が減速に転じた動きを尻目に、原油価格が150ドルへ向かって高騰を続けた局面で注目を集めた。米国など先進国経済が低迷しても、BRICsなど新興国経済のリードによる強い需要により原油高は正当化されるといった考え方だったが、その後原油価格は暴落に転じた。

 さてこのデカップリング論、今回は日本経済の予想外の2期連続マイナス成長に象徴されるように日欧の景気が低迷する見通しにもかかわらず、米株と米景気の好調が持続するとの期待感を示す言葉として使用されているようだ。

 ところで、米景気(鉱工業生産)と原油価格の関係は最近も乖離、「デカップリング」が目立ってきた<資料参照>。かりに、原油価格急落が日欧などの景気低迷に伴う需要の縮小を反映した結果で、にもかかわらず米景気の好調は続くということなら、まさに「新デカップリング論」を示す関係といえそうだ。

※<資料>はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=13860

 2008年は原油価格が暴落に転じ、デカップリング論は否定されるところとなった。かりに今度もデカップリング論が否定されるなら、原油価格急落に追随する形で米景気が減速に転じることになるが、果たしてどうか?(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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