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2014.11.20 - 季節ネタ

今年のインフルエンザの傾向と、本当に効く6つの対策方法


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01. CASE 症状

そろそろ気になる、今年の冬のインフルエンザの傾向と対策

電車の中でマスクをしている人が増えてきました。

そろそろ、インフルエンザの流行が気になり出すころです。

特に今年は、夏の終わりにデング熱の発生、世界的な問題となっているエボラウィルスの流行など、感染症が話題になった1年でもありました。

正しい知識で、今からインフルエンザに負けない予防と対策を考えましょう!

02. CAUSE 原因

インフルエンザの予報のメカニズムは、天気予報に似ている!?

ニュースで、「今年は、○○型のインフルエンザが流行の兆し」というトピックスを目にします。この予報、どのようにたてられているかご存知ですか? 

実は、天気予報と同じように地球規模で予測しているのです。

インフルエンザの流行は、空気が乾燥する冬場に発生しやすい特性があります。この特性から、日本が夏の時期に、冬を迎えている南半球で、どんなインフルエンザが流行したか、その傾向をみて、その後の感染傾向などをみながら、予測を立てていくわけです。

予測することで、ワクチンなどの生産などを考え、早めに予防することも可能になりました。

 

今年は、5年前に新型インフルエンザとして流行した『H1N1型』 が流行するのではという予測が経っていますが、他に、A香港型という名前で有名な『H3N2型』も徐々に増えてきていると言われています。昨年よりも流行時期が早まる予測もあり、見逃せませんね。

 

厚生労働省のホームページなどでもインフルエンザの流行情報などを随時出しているので、そういうところをマメにチェックすることも大事です。

03. CAUTION 放っておくと?

たかがインフルエンザとなめていると重症化することも……!!

インフルエンザの症状の一番の症状は高熱が出ることですが、「たかが熱」と甘く考えてしまうと大変な合併症を引き起こすこともあります。

こじらせると、脳炎や肺炎といった症状を引き起こすことも。特に高齢者や他の病気などで免疫力が低下している状態の人は、合併症には注意すべきです。

04. SOLUTION 対策

予防接種+簡単予防で、インフルエンザをしっかりガード!

やはりインフルエンザは感染症なので、しっかり予防するには、ワクチン接種は欠かせません。「自分は体力があるから大丈夫」と思っていてもかかってしまう可能性はないとは言い切れないのです。10月からこの冬流行する予測に基づいたインフルエンザワクチンの接種が始まっているので、まずは、予防接種を受けましょう。

 

そして、大事なのは、ウィルスが住みにくい環境作りと体力作りです。簡単にできるポイントを6つピックアップしてみました。

対策1 ウィルスが嫌う“湿度環境”を整えよう

 

インフルエンザウィルスは、乾燥する冬に流行します。湿度が苦手だからです。だから、室内環境を乾燥させないことが大事です。でも最近、加湿器で過剰に湿度上げている人も少なくありません。過剰な湿度は、カビを増殖させます。結露するほどの加湿はNG。

簡単なのは、洗濯物の部屋干し程度の湿度。睡眠時にバスタオルや数枚の洗濯物を部屋に干しておくようにしましょう。

 

対策2 予防マスクは、“のど湿度”をアップする!

 

風邪やインフルエンザになってないのに予防のために、マスクをする人がいます。ですが、正直な話、よほど習熟した人が装着し、高性能なマスクでない限り、ウィルスは防御できません。一般の方のマスク着用は、よく見ると隙間だらけでほとんど意味がありません。といっても、予防マスクには別の意味があります。マスクをすることで、のどの乾燥を予防し、うるおいを保つ効果があります。インフルエンザウィルスは乾燥を嫌うので、乾燥予防の意味でマスク着用は意味があるのです。

 

対策3 ヨーグルトで腸内環境アップ!

 

最近、色々と腸内環境が体に与える影響が話題になっています。免疫力も腸内環境が深く影響することがわかってきました。ヨーグルトに含まれるプロバイオテクスは、腸内環境を整え、腸内の悪玉菌を抑えて、善玉菌を増やす働きがあると言われています。

オリゴ糖も腸内環境にいい働きをするので、ヨーグルト+オリゴ糖を朝食に摂りいれてみるといいでしょう。

 

対策4 たっぷり睡眠は免疫力維持に必須です!

 

睡眠時間が低下すると、免疫力も同じように低下しやすくなります。ウィルスに負けない環境を作るなら、7時間は睡眠を確保できるようにしましょう。また、寝ても疲れが取れないという人も少なくありません。睡眠環境を整えて、熟睡できるように工夫してみましょう。

熟睡できる睡眠環境については、今月の「3分エイジングケア」でも紹介しています。

 

対策5 水溶性ビタミンをたっぷり摂取!

 

免疫力が低下しないように、ビタミンB群やビタミンCなどの水溶性ビタミンを意識して摂取しましょう。これらのビタミンは、予防にもなりますが、実際に発熱した後の回復にも重要なビタミンです。

 

対策6 熱が出たら、おばあちゃんの知恵袋よりも病院へ

 

よく「風邪は熱を出し切ったほうがいい」とお風呂に入って発汗させたり、汗をかけば治るなど布団をいくつもかけて大量の汗をかかせたりして治そうとする人がいます。でも、水分補給が不十分な状況では、逆に脱水を助長します。そしてこれは医学的にはあまり根拠がない治療法です。特に、発熱はインフルエンザウィルスが体内に入ったこと、に身体が抵抗するための症状です。民間療法ではよくなりません。また、解熱薬も一時的に熱を下げるだけ。急な高熱が続くなど、インフルエンザ特有の症状があったら、しっかりとした診断と治療をお勧めします。案外知られていないのが、インフルエンザの大流行は、世界人口を減らすほど恐ろしい疾患であるということです。

 


この記事の監修
井上 肇(いのうえ はじめ)

【略歴】
聖マリアンナ医科大学・特任教授、日本抗加齢医学会評議員、日本再生医療学会評議員、薬剤師・薬学博士・医学博士、星薬科大学薬学部卒、同大学院薬学研究科修了

聖マリアンナ医科大学形成外科学教室助手、講師、准教授を経て、幹細胞再生医学(ANGFA(株)寄附)講座代表・特任教授、同時に同大学院形成外科特任教授を兼務。

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