格安SIMの2Gバイト制限でも大丈夫 通信量を簡単に節約するワザ

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この秋、通信費を安くおさえられる格安SIMは、1,000円程度でLTEの高速通信を2Gバイト使えるまで便利になった。

しかし、多くの人がこう思うだろう「2Gバイトで足りるのだろうか」と。
2Gバイトを越えた場合でも、低速ながら200Kbpsで使えるとはいうけれど、果たして満足できるのか、それも不安だ。

では、2Gバイトを越えないように使うにはどうしたらいいのか、そのワザを教えよう。
更に、通信量を節約するワザを使えば、バッテリー持ちの効果もあるので、一石二鳥策だ。

●2Gバイト内なら、すこぶる快適でお得な格安SIM
MVNOの提供する格安SIMには、高速なLTE通信が2Gバイトまで使えて月1,000円程度のプランが主流だ。2Gバイト以内なら、大手キャリアの通信とかわらない速度でスマホがつかえるので、5,000円以上もお得な計算だ。

格安SIMプランには、データプランと音声プランなど、いくつか種類がある。
・ビックカメラ BIC SIM ミニマムスタートプラン(データ通信のみ)
月々900円(税抜)でLTEデータ通信が利用できる。月々1GBだったが、10月1日より2GBに拡大された。通信速度は、下り最大150Mbps、上り最大50Mbps(LTEエリアの場合)。2GB超過後は送受信最大200kbpsまでの制限となる。

・BIGLOBE LTE・3G 音声通話SIM エントリープラン(音声+データ通信)
月額1,800円(税別)で2GBでパケットが利用できる。通信速度は、下り最大150Mbps、上り最大50Mbps(LTEエリアの場合)。2GB超過後、LTE・3G通信の通信速度は最大200kbpsまでの制限となる。通話料金は30秒/21.6円、無料通話はない。

このほかにもfreetel mobileの「ネットし放題2GB 電話プラス」(1,480円/月)や日本通信「b-mobile X SIM プランB」(1,505円/月)など2GB程度の制約で格安なプランのSIMがたくさん提供されている。

●ワザ1は、使わない時は「フライトモード」
カバンやポケットいれている時、移動中、就寝時で使わない時は、「機内モード(フライトモード」をワンタッチしよう。
機内モード(フライトモード)は、通信を飛行機や電車など、通信を禁止されている場所で通信をワンタッチでストップさせる機能だ。
これを使えば、実際に利用していない間は、2Gバイトの通信量をまったく消費しないですむのだ。使用再開の時も、ワンタッチで再開できるので、実際に使う時に、LINEやメールなどの着信はすぐできる。
もちろん、機内モード(フライトモード)使用時は通信しないのでバッテリーも節約できる。

●ワザ2は、通話プランに人はコレ!「パケット通信だけオフ」にする
通話付きプランのSIMを利用している場合、フライトモードにすると通話もできなくなってしまう。これはちょっと困る。
そこでオススメなのが、データ通信だけをストップさせる方法だ。

・iPhoneの場合
[設定]>[モバイルデータ通信]をタップしてオフ

・Androidの場合
[設定]→[ネットワーク設定]→[モバイルネットワーク]→[データ通信をオフ]

この設定で、通話は使えて、データ通信だけをストップできる。通話回線だけ活かしてデータ通信はWi-Fiだけで運用したい人にも有効なワザだ。

●ワザ3は、自宅、仕事場は、「Wi-Fi」を有効利用しよう
Wi-Fiを利用すれば、2Gバイトの通信量は減らないのだ。
そこで自宅や職場でWi-Fiが使えるなら、Wi-FiをオンにしてWi-Fiを積極的に使おう。
外出先でも利用できるWi-Fiがあれば、利用すれば通信量の節約ができる。無料のWi-Fiスポットといえば、FREESPOTがある。FREESPOT協議会による公衆無線インターネットサービス「FREESPOT」はほとんどの場合、無料で利用できる(ホテルなど一部の施設を除く)。公共機関、自治体を通じ普及したので、全国の図書館、観光案内所、駅などで利用できることが多い。
ただ、無料のフリーWi-Fiには、セキュリティ面で問題のあるアクセスポイントもあるので、知らないアクセスポイントには注意をしよう。

●ワザ4は、スマホの「基本設定で節約」する方法
スマホの設定で、バックグランド動作を抑えて通信量を節約する方法もある。

・iPhoneの場合
[設定]>[一般]>[Appのバックグラウンド更新]。一括でも個別でも設定が可能。

・Androidの場合
[設定]>[データ使用量]>[アプリの使用状況]で個別に確認>[バックグランドのデータを制限]にチェックを入れる。

格安な2Gバイトプランでも、上手に無駄をはぶけば十分に活用できるのだ。


甲斐寿憲