私たちの夢を現実にするかもしれない“次世代マシン”に注目が集まっている。それが3Dプリンターだ。

 もともと3Dプリンターは業務用の試作品や模型などを作るために使われていた。1台数千万〜1億円以上と高価なため、一部でしか使われていなかった技術だが、今年9月にはリコーやキヤノンなど国内大手メーカーが相次いで事業参入を表明、最近では10万円を切った機種を発売するメーカーも現れ一般利用者が増えることが期待されている。

 3Dプリンターとはそもそもどんなものなのか。3Dプリンターの製造・販売会社Genkeiの加藤大直CEOが解説する。

「通常のプリンターは紙などの平面に文字や絵を印刷しますが、3DプリンターはCAD(コンピューターによる設計システム)やCGといった3次元の設計データをもとに、プラスチック樹脂や木材とポリマーの複合材料などを使って平面を何層も何層も重ねて出力し、立体的な造形物を作ります。

 これまでは立体的な造形物を作るために、金型を削り、樹脂を流し込んで固めていましたが3Dプリンターでは金型が不要になる。専用のソフトウエアで設計図となる3Dデータを作成し、パソコンと3Dプリンターをつないでスイッチを押せば、複雑な形の立体物を作ることができるのです」

 3Dプリンターは大きく分けて家庭向けの廉価なものと業務用の高性能なものの2種類がある。通常のプリンターがインクジェット方式やレーザー方式など紙への出力方式に違いがあるように、3Dプリンターも出力方式によって性能が変わってくる。

 家庭用といわれるものは、紐状にまかれたプラスチック樹脂を熱で溶かし、何度も重ねることで造形する。薄い層を何層も重ねてソフトクリームのように積み上げていくため、できあがる商品の目は少し粗く、よく見ると重ねた層がはっきりわかるが個人で楽しむには充分だ。業務用機器ではプラスチック樹脂のほか金属を扱うことも可能で、より精巧な造作が実現できる。

 実際に3Dプリンターを利用したことがある主婦のA子さん(48才)が言う。

「ティッシュボックスやリモコン類をまとめるボックスなど簡単に作ることができます。大きさや形も思いのままにできるので、楽しいです。子供の小物入れや、コースターなどこれからもいろいろ作ってみたいですね」

※女性セブン2014年11月27日号