MSD「不眠に関する意識と実態調査」

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製薬会社のMSDが実施した「不眠に関する意識と実態調査」(20代〜70代の男女7827人を対象)で、約4割の人に不眠症の疑いがあることが明らかになった。

"脳の覚醒"が不眠の一因に

世界共通の不眠症判定法「アテネ不眠尺度(AIS)」を用いて、寝つくまでの時間、夜間の目覚め、睡眠の質など8項目を答えてもらった。「不眠症の疑いあり」は38.1%、「不眠症の疑い少しあり」は18.4%で、「不眠症の疑いなし」は38.9%という結果が出た。

不眠症の疑いがある回答者に、寝る前に脳の覚醒を引き起こすと言われる行動をしているかを聞くと、「PC・スマホなどの操作」「飲酒」「考え事」など6項目で、不眠症の疑いがない人と比べて有意に高かった。

今回の調査結果を受け、睡眠障害が専門の久留米大学医学部の内村直尚教授は

「就寝時に『携帯電話などの操作、ゲーム、飲酒、カフェイン摂取、喫煙、考え事』が習慣になっていないか、ご自身の『脳の覚醒チェック』を行って、改めることをすすめたい」「これらはいずれも、脳が休息したいときに、逆に覚醒を強めるような行動といえる」

とコメント。

「就寝時に、脳が覚醒状態になってしまうと、なかなか寝付けないだけでなく、眠っている間も脳の一部が覚醒しているような状態に陥り、深い熟睡が妨げられ、翌日の眠気やパフォーマンスの低下を引き起こす可能性があるから、注意が必要だ」としている。

これらの不眠症状を引き起こす、脳の覚醒状態を司っているのが、オレキシンという脳内の神経伝達物質だ。オレキシンが分泌されると脳の覚醒状態が維持されるため、日中は目覚めた状態で、適切に活動ができる。だが、不眠症の人は就寝時にもオレキシンが過剰に分泌されてしまうことで、脳が覚醒状態となり、睡眠状態への切り替えがうまくいかなくなっている。

内村教授は「"脳の覚醒"を防ぐのが、快眠へのカギ。不眠が慢性化すると治りにくくなるので、就寝時だけでなく日中にも不調を感じる様であれば、早めに相談してほしいと思う」と述べている。