日本vsオーストラリア 試合後のアギーレ監督会見要旨

写真拡大

[11.18 キリンチャレンジ杯 日本2-1オーストラリア ヤンマー]

 日本代表は18日、キリンチャレンジ杯でオーストラリア代表と対戦し、2-1で勝った。後半開始から出場したMF今野泰幸が後半16分に先制点。同23分にはFW岡崎慎司が待望のアギーレジャパン初ゴールとなる追加点を決めた。後半アディショナルタイムに1点を返されたが、アジア杯前哨戦となった年内最終戦を白星で飾った。

以下、試合後のアギーレ監督会見要旨

ハビエル・アギーレ監督

「この試合の目的は果たすことができたと思う。勝つことが目的だった。そして、サポーターの方々が喜んで帰路につくことを望んでいた。ホンジュラス戦と合わせて、アジア杯に向かうチームづくりの最後のところをしたいと思っていた。この合宿には新たな4人の選手が来た。遠藤、今野、乾、豊田。全員が応えてくれた。これで喜んで一度、家に帰ることができる。あとは12月29日にアジア杯に向けた合宿が始まり、そこからタイトルを守るディフェンディングチャンピオンとしての仕事が待っている」

―前半と後半でフォーメーションを変えたが、相手を見て思いついたのか? あらかじめ考えていたのか?

「前半のうちにシステムを変えた。(香川)真司をトップ下に持っていき、遠藤と長谷部のダブルボランチにした。相手のプレーもあるし、自分たちが快適にプレーできていなかったというのもある。サッカーはそういうもの。戦略のゲームだ。そして幸運なことにこのチームには複数のポジションをこなせる選手がいる。ホンジュラス戦も今日のゲームも、ベンチから入った選手がいいプレーを見せてくれた」

―システム変更後の選手のプレーは期待どおりだったか?

「中盤の形を変えた。それ以外のところは大きくは変えていない。中盤の底に1枚いて、その前に2枚いる形から、底に2枚で前に1枚という変更のみだった。前半は相手がかなり強いプレッシャーをかけてきたので、あまりボールをつなげなかった。我々はそれが90分間続かないという予測の下、プレーしたが、そのとおりになった。2得点が決まり、それ以外にも決定機があったが、それは決まらなかった。それもサッカーだ。ロッカールームにいた全員が喜んでいた。うれしい気持ちで家に帰ることができる」

―最後の失点については?

「失点というのは常に不快なものだ。私は常に無失点で終えたいと思っている。DFにもGKにも無失点で終わろうと話していたが、相手のプレーがよかったという側面もある。しかし、試合を通してディフェンスはいい仕事をしていた。オーストラリアは決定機を2回しかつくることができなかった」

―今後も基本のフォーメーションはアンカーを置く形なのか? 今回、ベテランを招集したのは若手が伸び悩んでいるということなのか?

「ゲームプランはあらゆる視点から組み立てる。ゲームプランを組み立てるために、複数のポジションでプレーできる選手を呼んでいる。私は年齢ではなく、質で呼んでいる。ベテランが勝つ、若手が勝つということでなく、日本代表が一つのチームとして全員で勝つ。ベテランと呼ばれる選手がプレーするゲームもあれば、若い選手が出るゲームもある」

―基本はアンカーを置く形か?

「そこはあまり重要なポイントではない」

―アジア杯に向けたメンバーは固まったか? そのメンバーで優勝できる手応えは?

「我々はこの6試合を利用してチームにコンセプトを与えてきた。選手は38人から40人招集した。まず早い段階で(予備登録の)50人のリストを作成しないといけないが、それはだいたい決まっている。8月に来日した当初からアジア杯は勝たないといけない大会だと言い続けてきたが、それは変わっていない。私もそういうメンタリティーでいるし、選手たちもそういうふうに考えてくれている。だれがプレーしても、どういう形でプレーしても、そういう気持ちで臨む」

―前半の立ち上がりはオーストラリアが右サイドから攻め込んできたが、武藤の守備に問題があったか?

「武藤と(本田)圭佑であっても、乾と圭佑であっても守備の仕事は一緒だった。パスコースを消して、相手のサイドバックにプレッシャーをかける。サイドバックが上がってくれば、それに付いて行ってクロスを阻止する。武藤であっても乾であっても圭佑であっても、他の選手がプレーしても、そういうディフェンスのタスクがある。オーストラリアは前からプレッシャーをかけてきていたので、日本があまりボールを持てなかったイメージがあるかもしれないが、相手のチャンスもヘディングの一回だけだった」

―武藤と本田の守備には満足しているか?

「満足している。2人ともしっかり下がって守備を手伝っていた」

―就任して6試合が終わったが、チームづくりは予定どおり進んでいるか? 岡崎の評価は?

「この6試合の中でこのチームはプレーの形、激しさ、コンセプトを習得してきた。前進している。計画どおりだと言える。ブラジル戦までは我々にとって非常に有用な試合だった。選手たちの行動やたくさんの点を見ることができた。

 岡崎はナチュラルなストライカーだと思う。彼は生まれ持ったストライカーの素質を使い、常に戦い続けている。毎試合、彼のところにチャンスが訪れ、今日の試合ではそれを決めることができた。だれが点を取ってもチームが勝つことが重要だ。他の選手が点を取っても、岡崎も私も喜ぶ」

―これまでもケーヒルの頭にやられてきたが、今回も一回のチャンスで決められた。日本にとってはトラウマになっているが、どう思うか?

「90分間ケーヒルが出なければ、日本にとっては有利だと思う(笑)。彼はどこにいても点が取れる選手だ。ビッグプレイヤーであり、ミーティングでも彼のことに触れた。ケーヒルに限らず、ヘディングでゴールを決められないように修正していきたい」

―前半はシンプルな長いボールが多かったが、後半はドリブル突破やパス交換からチャンスをつくっていたが?

「相手のプレッシャーがかかっているときはつなぎにくくなる。前からプレッシャーがかかっているときにミスが起きれば、相手のチャンスになる。そういうときは自陣ゴールから遠いところにボールを持っていき、相手ハーフでプレーすることを心掛けないといけない。そういう形ではあったが、前半だけを見ても日本は2回チャンスをつくり、相手は1回だけだった。後半に入ってからは相手も少し疲れを見せ、引いて守る形が目立つようになって、我々がつなぐスペースができた。つまり、そういった異なる状況に合わせてプレーすることができるということだ」