乾貴士 (撮影/岸本勉・PICSPORT)

写真拡大

オーストラリア戦は50点。苦手な相手に勝てたのは良かったのですが、前半の悪い時間帯があまりに長すぎました。前半途中に4-3-3から4-2-3-1に変えて良くなったけれど、それがベンチの指示だったのも気になります。

システムにこだわることなく、相手のやり方を見て自分たちの戦い方を変えられてこそ、選手として自立していると言えます。もちろん監督が適切な指示を出してくれたのは良かったけれど、選手の判断力もまだまだ向上の余地があります。

それにオーストラリア戦で主導権を握れたのは、相手の運動量が落ちてきてから。勝ったからと言って安心できるないようではなかったと思います。それでも選手たちの積極性は出てきました。

アジアカップで当たるかもしれない相手に手の内を見せたことが批判されるかもしれませんが、僕はこのアギーレ監督のやり方でよかったと思います。自分たちのベストをぶつけてみてこそ課題が出てくるというもの。いい確認が出来たでしょう。

選手で目立っていたのは、乾。武藤がポジションに縛られていたのに対し、自由に動くことで味方を活性化し、攻撃をスムーズにしていました。チャンスには決められなかったけれど、リズムを変える役は十分に果たしていました。

さて、一足早くアジアカップの当確メンバーを占うと、今日のスタメンは全員当確です。サブからは西川、内田、今野、柴崎、豊田、乾。招集されていない中では長友。当落線上が、細貝と清武ではないでしょうか。当落線上の選手まで入れて20人。GKはもう1人呼ぶでしょうから、残るフィールドプレーヤー枠は2つだろうと読んでいます。