高倉健さん死去「最後のテレビ」でSMAPにかけた言葉

　俳優・高倉健さんが11月10日、悪性リンパ腫のため都内の病院で死去していたことが分かった。83歳だった。各報道によると、亡くなったのは10日の午前3時49分、入院中だった東京都内の病院だったという。

　高倉さんは明大商学部卒業後、東映ニューフェイス第2期生として東映へ入社。『幸福の黄色いハンカチ』『南極物語』『鉄道員（ぽっぽや）』など、数々の名作映画に出演。1984年の日本生命のCMでの「自分、不器用ですから」の台詞が代名詞となり、寡黙でストイックなイメージが定着した。

　また2012年には『あなたへ』で『単騎、千里を走る。』以来、6年ぶりの銀幕に復帰。1998年には紫綬褒章受賞、昨年には文化勲章受賞とまさに日本を代表する俳優のひとりだった。

最後のテレビ生出演は2年前の『SmaSTATION!!』

　さらに2012年には『あなたへ』のプロモーションで、SMAP・香取慎吾がMCを務める『SmaSTATION!!』（テレビ朝日系）に出演。テレビ番組へのゲスト出演は15年ぶりで、高倉さんにとって人生初の生放送となった。番組では、映画で共演している草なぎ剛とトークを繰り広げ、草なぎがアルバム『GIFT of SMAP』でカバーした「唐獅子牡丹」について「聴いたけど、あんまりうまくねぇな」とバッサリ斬っていた。さらに香取が台本の覚え方について「全て撮影現場で済ませちゃいます」と言うと、高倉さんは不機嫌そうに「役者に向いてないんじゃない？　オレが企画部長だったら（映画に）使わないな」と切り捨て、話題となった。

　一部報道によると、故人の遺志に従い、近親者にて密葬を執り行ってからの公表になったという。そのため闘病については一切公になっておらず、ネット上では高倉さんの突然の訃報に、

「え、高倉健亡くなったの……。驚いた。ご冥福をお祈りします。」

「ついこの前見たきがするんだがなぁ…」

「今年1番びっくりしたニュース！」

「衝撃で言葉が出てきません・・・」

「いままでお疲れ様でした」

「日本の映画を支えてきた方がまた減ってしまった」

　など、驚きと悲しみの声で溢れかえっている。

　18日午後12時現在、お別れの会などに関しての情報は出ていないが、「芸能界の巨星だった高倉さんの訃報だけに、すでに関係者や各マスコミが調整中のようです」（芸能プロ関係者）という。

　今後については遺族や所属事務所の発表を待ちたいが、まずは高倉健さんに謹んで哀悼の意を表します。

（文／一樹守）