自分の「女らしさ」に自信がなく、モテ系女子に劣等感を抱いてしまう“こじらせ女子”。「ガールズスタイルLABO」の調査によると、女性の2人1人は「こじらせ女子」という結果が出ました。

「女としての自信がない」51.5%

ウエディングパーク(本社・東京)が運営する「ガールズスタイルLABO」が、20〜40代の女性163人にアンケートを取ったところ、実に51.5%が「女性としての自信がない」と答えました(自信が「ない」11%+「どちらかと言えばない」40.5%の合計)(参考データ)。サンプル数が163人のアンケートではありますが、同調査では、女子の2人に1人が、自分に自信がない「こじらせ女子」であると結論づけています。自由回答欄には、「男性の目を気にした態度ができない」「お化粧があまり好きではなく、ファッションや美容をめんどくさいと思ってしまう」などの声が寄せられました。

「こじらせ女子」と指摘されるのは嫌!

こういう女子を、「こじらせ女子」というのは、実にうまいネーミングです。が、彼女たちを前にして、「あなたってこじらせ女子だよね」とレッテルを貼るのは、ちょっと待ってください。

この言葉が出てきた当初は、私も、「そうか、女らしい振る舞いが苦手な私は『こじらせ女子』かもしれない」と思ったのですが、他人から「こじらせてるね」と指摘されると、なぜか「違う!」と反発してしまう。その理由は多分、他人の「こじらせっぷり」を指摘する人の、“上から目線”が気になるからです。「あなた、女としての自信がないんでしょ? それって『こじらせ』って言うのよ?ま、私は違うけどね〜」という、無意識のマウンティング。周りに聞いてみると、同じような不満を抱える「こじらせ女子」は、少なくないようです。

自称の自虐ネタから、他称のレッテル貼りへ

「こじらせ女子」という言葉は元々、女らしさに距離を感じてしまう女子たちが、自ら使い始めた言葉でした。自称「こじらせ女子」たちは、「そうか、私がモヤモヤしていたのは『こじらせていたから』なんだ!」と思うことで、楽になれた。ところが、この言葉は、世間に広まるにつれ、女子たちの「自称」を離れ、「自意識がねじ曲がった、ややこしい女」という、「他称」のレッテル貼りに使われ始めたのです。

これは、一昔前に流行った「負け犬」と似ています。「30代で独身・子ナシの女性」を表す「負け犬」は、当初、都会で優雅な独身ライフを謳歌する女子たちが、「私たち、こんなに楽しい生活送ってますけど、結婚してないから負けてるんです」と、あえて自虐的に使った言葉でした。が、世間に広まるにつれ、「あの人は負け犬だ」「私は勝ち犬よ」という、単なるレッテル貼りの言葉に変わってしまった。だからこそ、「あなたって負け犬よね」と言われるのは嫌なのです。

「こじらせ女子」も、「自称の自虐ネタから、他称のレッテル貼りへ」という、「負け犬」と同じような変遷をたどっています。当のこじらせ女子たちは、その「レッテル貼りの嫌らしさ」を敏感に感じ取っているのです。

「こじらせ女子」を温かく見守って

女としての自信にあふれるポジティブ女子たちは、こじらせ女子を見かけても、そっとしておいて下さい。「こじらせ女子」たちは、普通ならすぐ治るはずの風邪を長引かせる人のように、思春期に解消するはずだった「女らしさ」への違和感を、いつまでも引きずっています。

「ああ、彼女たちは、無理して風邪をこじらせる人のように、何かと『女子』を頑張りすぎて、疲れているのかもしれないなぁ」と、温かく見守ってあげてはいかがでしょうか。

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(北条かや)