「50周年記念 小林幸子in日本武道館〜夢の世界〜」1993年の紅白歌合戦で披露された衣装「ペガサス」幅14m 高さ8m

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11月17日(月)、1964年6月に『ウソツキ鴎』デビューし、2014年で50周年を迎えた演歌歌手の小林幸子さん初の武道館公演「50周年記念 小林幸子in日本武道館〜夢の世界〜」が行われた。

武道館には平日にも関わらず、約6,500人が来場。そのほとんどが年配の来場者だった。さらにこの日は配信サービス・ニコニコ生放送でも全編生中継され、のべ4万6千人がインターネットを通して小林さんの50周年公演を見届けた。

自身のコンサートでは初となるボーカロイド曲カバーの披露、そして紅白歌合戦でお馴染みの驚愕の衣装が続々と登場し、最後まできらびやかな演出で幕を閉じた武道館。衣装だけではなく、歌手としてもラスボスであることを堂々と知らしめた。

KAI-YOU編集部では、そんな武道館公演を実際に見てきたので、ニコニコのコーナーに入った時、ニコ生視聴者がざわつく一方で起きていた会場の「ポカーン」としたリアルな様子など、そこで感じてきたことを写真と一緒にご紹介していく。



『ミュウツーの逆襲』主題歌で早くも迎える感動


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オープニングから黒のドレスで10メートルもの高さに浮きながら「星に抱かれて」を投下する小林幸子さん。楽曲はもちろんのこと、楽曲がわからなくても何だかワクワクするような演出で、しょっぱなから神々しい存在感を解き放つ。

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そのまま披露されたのは、1998年に公開された『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』の主題歌にして、いまだに根強い人気を誇る楽曲「風といっしょに」だ。

会場は主におじいちゃんおばあちゃん世代のお客さんが多かったが、来場時に配布されたピンクのサイリウムを左右に振り、2曲目にして感動のエンディングを迎える。(※ 迎えてません)

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次のページでは、会場にニコニコ生放送で配信されているコメントが流れた時の何とも言えない反応や様子を詳細にレポートする。

突如会場に流れ出したニコ生のコメント その時会場に広がった無音の世界


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その後、メドレーコーナーをはさみ、次はアコースティックコーナーへ。ここでは、200万枚を売り上げた楽曲「おもいで酒」に出会うまでの15年の間にキャバレーやナイトクラブで歌っていたというジャズを披露。

さらには「もしかして」のジャズVer.まで披露され、会場はこれまでの歌謡曲で魅せた小林さんとはまた違う、甘く、セクシーな歌で気持ちよく酔いしれる。

こうしてジャズのこじゃれた空気が武道館に漂う中、それは突然起きた。

小林幸子『50周年記念-小林幸子in日本武道館〜夢の世界〜』生中継---2014-11-17-18-00開始---ニコニコ生放送

ニコニコ生放送での様子



みなさん、ニコニコ動画は知ってますかー?」、「え?知らなーい?」というアニメのキャラクターのような声が流れると、映像に突如世界初のアニメちっくアイドルこと、桃知みなみさんが出現したのだ。

映像では「歌ってみた」や「踊ってみた」などのニコニコ動画の人気コンテンツが紹介されていたのだが、会場ではあまりに唐突にはじまったせいか、一体何が起きているのか状況を把握できないおじいちゃんおばあちゃんたちの姿が。筆者の隣にいた年配の女性も、それまでは笑顔だったのだが、その顔に笑みは1つもこぼれていなかった。

小林幸子『50周年記念-小林幸子in日本武道館〜夢の世界〜』生中継---2014-11-17-18-00開始---ニコニコ生放送

ニコニコ生放送での様子



さらに武道館正面の左右のスクリーンには、ニコニコ生放送のコメントが突然流れ出す

筆者は2階にいたが、会場はざわざわしているどころか、何が何なのかわからない状態を飛び越えた人がほとんどで、大体の人が無反応だったように思える。少なくとも周りにいるおじいちゃんおばあちゃんたちは、全員終止真顔だった。一言で言うならば、カオスだった。

コメントにはそんな会場の空気を察知したのか「申し訳ない」、「会場の人ごめんなさい」という謝罪がスクリーンを埋め尽くす。それは逆に笑えてくるような、異様な光景だった。

小林幸子『50周年記念-小林幸子in日本武道館〜夢の世界〜』生中継---2014-11-17-18-00開始---ニコニコ生放送

ニコニコ生放送での様子



会場にいる6,500人の頭の中に「?」マークが浮かんでいるかのような、何とも言えない無音の世界がそこには広がっていた。この武道館公演の中で無音になったのは、後にも先にもこの瞬間だけだ。

武道館とニコニコをつなぐためにやってきた 救世主登場


小林幸子『50周年記念-小林幸子in日本武道館〜夢の世界〜』生中継---2014-11-17-18-00開始---ニコニコ生放送

ニコニコ生放送での様子



「え、これどうなるんだろう……」と思いながら、映像でニコニコ動画やニコニコ生放送、そしてニコニコでの小林さんの紹介が終わると、ステージに大人気ニコニコユーザーの百花繚乱さんが登場!

武道館とニコニコをつなぐためにやってきた」と頼もしい一言を発すると、ニコ生の視聴者に向けて「みなさま、一体どちらの地域からご覧になってるでしょうか?」と質問。すると、多数の地域のコメントが流れ、会場には笑いが起きる。

そして武道館とニコ生視聴者を「こんばんは」という言葉とコメントでつなげると、それまでの何とも言えない世界に光明が指し始めた。さらに百花繚乱さんは会場にピンクのサイリウムの振り方を教え、一緒に練習を始める。すると、それまでかけ離れていたニコニコと武道館に、徐々に一体感が…!

そして、小林さんがボーカロイド曲「紅一葉」のカバーを投下。会場にいるお客さんは、段々と体がほぐれてきたのか、サイリウムを振るペースが早くなる。筆者の隣にいたおばあちゃんも、ついには笑顔でサイリウムを振っていた。

小林幸子『50周年記念-小林幸子in日本武道館〜夢の世界〜』生中継---2014-11-17-18-00開始---ニコニコ生放送

ニコニコ生放送での様子



そして続けて放たれたのは、名曲「千本桜」だ。早稲田大学のよさこいチーム・東京花火が踊る中、2010年の紅白歌合戦で披露された衣装「母鶴」に乗りながら「千本桜」を歌う小林さん。

このニコニコのコーナーがはじまったとき「おじいちゃんやおばあちゃんにニコニコやボーカロイドの文化を楽しんでもらうのは難しいのかな……」と思ったが、「千本桜」ではこの日一番の大歓声が起きていた。

アンコールでは2つの紅白衣装へと進化


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小林さんは、1964年のデビュー曲「ウソツキ鴎」以降、15年間にわたってヒット曲にめぐまれなかった。しかし1979年にリリースされた「おもいで酒」が200万枚のヒットを飛ばし、小林さんを再び表舞台へと引き上げた。

武道館公演では、そんな思い入れの強い「おもいで酒」も披露され、会場には涙ぐむ人の姿も数多く見られた。

1993年の紅白歌合戦で披露された衣装「ペガサス」幅14m 高さ8m

1993年の紅白歌合戦で披露された衣装「ペガサス」幅14m 高さ8m



そしてアンコールでは1993年の紅白歌合戦で披露された衣装「ペガサス」を身にまといながら、2000年に公開された映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』の主題歌「さよならありがとう」、そして重さ1tもある2006年の「紅白歌合戦」の衣装「火の鳥」へと形態を変化させると、最新シングルから「越後に眠る」を披露し、50周年を記念した武道館公演は幕を下ろした。

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2006年「紅白歌合戦」の衣装「火の鳥」幅12m 高さ8.3m、重さ1t



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2006年「紅白歌合戦」の衣装「火の鳥」幅12m 高さ8.3m 重さ1t



50年のキャリアを感じさせる圧巻のパフォーマンスや演出によるエンターテインメント性はもちろんのこと、「千本桜」で会場が盛り上がっていた様子を見ると、紅白歌合戦でボーカロイド曲が披露される日がきてもおかしくない。そう感じさせる武道館公演だった。

写真一挙掲載!


小林幸子さんと小林さんをモチーフにしたゆるキャラ「こばやっしー」

小林幸子さんと小林さんをモチーフにしたゆるキャラ「こばやっしー」 小林さんの守護神(自称)として万葉時代よりタイムリープによってやってきたようだ



終演後も元気な小林さん

終演後も元気な小林さん



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