セブンアンドアイの「おいしい牛乳」、日本初のパッケージに批判の声も

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最近では物価の上昇などにより、食料品を中心として、パッケージや内容量を「微妙に変化」させることで価格を据え置きにするケースが相次いでいるが、先頃、こうした改変を施したセブンアンドアイグループのPB(プライベートブランド)アイテムに、ネット上から批判が相次いでいる。

現在問題となっているのは、同グループのプライベートブランド商品「セブンプレミアム北海道十勝おいしい牛乳」。従来の1L入り牛乳とは違い、100mlほど容量を減らしたこの牛乳は、パッケージ上部に空間を設け、斜めにしたデザインの容器を国内で初めて採用。そのため、容量は少ないながらも、現在主流の1Lパッケージと、「高さが変わらない」ものとなっている。

無論、容器にはそれが1L品ではなく、900ml品であることが明記されているが、容器の高さが同じことで、誤解して買ってしまう人も多いようで、「明らかに悪質」「錯誤を意図的に発生させている」「年寄りとか子供はまず気付かないだろ」「姑息な手法が自分らの首を絞めることに気づいていない」といった厳しい批判が相次いでいる。

最近ではこの牛乳に限らず、食品業界を中心に、価格据え置きで、内容量を「微妙に減らして」提供するケースが相次いでいるが、そうした品物が発見されるたびに、ネット上では手厳しい声があがる。無論 それらの多くは今回のように「姑息だ」「錯誤を狙っている」といったものが中心だが、そのほかにも、減った内容量にあわせて容器を小さくすれば、小スペース化に繋がるにもかかわらず、あえてそうせず、実質的に無駄な資源が消費されることについて、エコの観点から批判する声も散見される。

物価の高騰が徐々に市民生活へ深刻な影響を与えつつある昨今、果たして、メーカー側のこうした苦肉の策は、いつまで続けられるのだろうか。

文・今岡憲広

セブン&アイ・ホールディングス ホームページ
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