ホンジュラス戦では、吉田(左)の先制ゴールが久々の大量得点の口火を切った。 (C) SOCCER DIGEST

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 14日、ホンジュラス相手に6-0の大勝を飾った日本。ハビエル・アギーレ監督の下では初の完勝だった。
 
 相手が著しく精彩を欠いていたことを考えれば、手放しに喜ぶわけにはいかないが、これまでストレスのたまる試合ばかりだっただけに、観る者にとっては爽快感を得られる試合だったと言えるだろう。
 
 さて、得点の入りにくい競技といわれるサッカーで、6点を奪う試合はそう多くない。そこでここでは過去に日本代表が6点以上を奪った試合全てを以下に挙げてみた。
 
 全44試合。相手は主にアジアの弱小国、そして90年代初頭まではクラブチームとの対戦も多かったことから、そのなかでもプロのBチーム、あるいはアマチュアから大量得点を奪っている。A代表同士では23試合だが、そのなかでアジア以外の国から6点を奪ったのは、今回のホンジュラス戦が初のケースだ。
 
 下記の多くは親善試合であり、また公式戦であっても試合の重要度としてはさほど高くないものが多いが、そのなかで最も大きな注目を集めたのは97年9月7日のウズベキスタン戦だろう。
 
 この一戦は1998年フランス・ワールドカップ・アジア最終予選の初戦。初の本大会出場、4年前の「ドーハの悲劇」の雪辱、そして4年後の開催国としての義務……人々の様々な想いが交錯し、超満員の国立競技場は異様なムードに包まれた。
 
 試合は三浦知良の4ゴールなどで6-3の勝利。幸先の良いスタートを切った日本だったが、その後、天国と地獄を味わいながら、プレーオフ・イラン戦での「ジョホールバルの歓喜」を経て悲願を成就したのは、誰もが知るところである。
 
 ちなみに、逆に日本が6点以上を失った試合は、これまで25試合。73年7月3日に西ドイツの強豪ケルンに国立競技で2-6と敗れたのが最後だ。最も多くの失点を喫したのは、36年8月19日のグラスホッパー(スイス)戦で、なんとスコアは1-16だった。
 
 もっとも、6点までは届かなくとも大量失点での敗北はいつの時代にも喫してきた。83年にはニューカッスルに0-4で完敗。Jリーグ誕生後、日本代表が強化された後も、ブラジル、アルゼンチン、フランス、ドイツといった強豪国には4点、5点と奪われている。
 
 先月、0-4で大敗したブラジルには、11試合で31失点(得点は4)を喫しており、いまだ勝利はない。1試合での最多失点は95年8月9日で1-5だが、同じ5失点でより大きな衝撃を受けたのは2001年3月24日、サンドニでのフランス戦だろう。序盤でミスから失点し、以降は良いところのないまま0-5で敗れた。世界との差が縮んできたと自信を持ち始めていたこの時期、改めて強豪国の力を思い知らされたのだった。
 
 6点という数字に特別な意味はないが、なかなかお目にかかれないゴールショーが、これからアジアカップ、そして4年後のワールドカップに向けて突き進んでいく日本の試合で多く見られることを期待したい。
 
◎日本代表が6得点以上を奪った試合
1930年5月25日 7-2 フィリピン
1939年8月27日 6-1 関東州
1939年9月3日 6-0 満州
1940年6月7日 7-0 満州
1940年6月9日 6-0 中華民国
1942年8月8日 6-1 中華民国
1942年8月10日 12-0 蒙古
1951年2月18日 9-0 全関学
1963年7月9日 7-3 スコウショプ(デンマーク)
1963年8月18日 6-1 英連極東軍(イギリス)
1965年8月4日 6-4 ケチケメート(ハンガリー)
1966年8月11日 9-1 クーゼル選抜(西ドイツ)
1966年11月26日 8-2 香港選抜
1967年9月27日 15-0 フィリピン
1968年8月15日 6-0 レクリングハウゼン・アマ選抜(西ドイツ)