<三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日◇16日◇太平洋クラブ 御殿場コース(7,246ヤード・パー72)>
 42回の歴史を刻んだ今年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」は、デービッド・オー(米国)のツアー優勝で幕を閉じた。オーはキャリアを通じてこれが初のタイトル。11年目の栄冠に、「何と言っていいかわからないくらいうれしい」笑顔と少しの涙が御殿場の18番グリーンを彩った。
松山英樹、圧巻のプロ2戦目最速V!「優勝だけを考えていた」
 単独トーナメントリーダーでスタートしたこの日は、1番でボギーが先行し早々に後続に並ばれた。それでも、「自分のゴルフを自分のやり方でするということに4日間こだわった」と焦りも見せずに淡々とホールを消化すると、9番、10番と連続バーディでカムバック。11番はボギーとしたものの、13番、14番と再び連続バーディで首位を奪い返した。
 ところが、17番でボギーを叩き武藤俊憲と並んで最終18番へ。ティショットはフェアウェイをとらえたものの、約184ヤードのセカンドはあわや池ポチャというミスショット。だが、残したピンまでの27ヤードは「練習をしていた距離。ラッキーだった」と手前1メートルにつけた。「1メートルが4メートルくらいに感じた」とこれを慎重に決めると両手で握り拳を作って勝利の歓喜に酔った。
 日本ツアーには2012年から本格参戦。友人でもあるハン・リー(米国)らの勧めもあったという。2013年には「つるやオープン」で単独2位。松山英樹との優勝争いを記憶にとどめているファンも多いはずだ。「あの試合は僕が負けたというより、ヒデキが勝った試合だと思っている。優勝争いはまた出来ると思った」。敗れはしたが手にした手ごたえは少なくなかった。
 オーいわくプレースタイルは「保守的」。今大会3日目には最終組でマスターズ王者のバッバ・ワトソン(米国)とラウンドしたが、「バッバはスゴイ飛ばすのでそのプレーを楽しんでいました。自分には出来るわけもないと思っていたし、自分のゴルフをすることが大事なことを再確認した」とビッグレフティとのラウンドは自らのプレーにフォーカスするきっかけともなった。
 「日本ツアーは素晴らしいと思うし、素晴らしい選手もたくさんいる。特にフジタサンはプレースタイルなど自分にインスピレーションをくれる。学ぶところは多いですね」。アメリカで芽が出ず海を渡った33歳。11年目の開花をきっかけに、ツアーの中心選手となるか。
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