本田や香川らが子どもにファンサービス…遠藤は代表戦のよさを再認識

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 吉田麻也(サウサンプトン)、本田圭佑(ミラン)、遠藤保仁(ガンバ大阪)、乾貴士(フランクフルト)、豊田陽平(サガン鳥栖)がホンジュラスから大量6ゴールを奪い、アギーレジャパン発足後初の大勝を果たした日本代表。そのゲームから一夜明けた15日、選手たちは愛知県内のグラウンドで10時半からトレーニングを実施。試合出場組はクールダウン、出番のなかった選手たちはゲーム形式やシュート練習などを1時間半程度消化した。

 練習後には大挙して集まった子供たちにファンサービスの時間を設け、選手たちが積極的にサインをしていた。一番人気はやはり本田と香川真司(ドルトムント)。また、内田篤人(シャルケ)や長谷部誠(フランクフルト)ら欧州組には特に人だかりができていた。岡崎慎司(マインツ)は「子供たちの笑顔はホントに力になります」と嬉しそうにコメントしていた。こういう場を通して、選手たちもエネルギーを得ることができたようだ。

 前日出場した中で、遠藤、内田、香川、豊田の4人はけがの影響で、歩く以外負荷のかかるメニューを全く行わなかった。右足を打撲した遠藤は「次の試合は問題ない」と涼しい表情で語っており、4人ともそこまで深刻な状態ではなさそうだ。

 その遠藤だが、ブラジル・ワールドカップでは初戦のコートジボワール戦(レシフェ)と第2戦のギリシャ戦(ナタル)に途中出場しただけで、最終戦のコロンビア戦(クイアバ)は出番なし。34歳という年齢を考えると、不完全燃焼感を抱えたまま日本代表から去る可能性も十分あり得た。

 それでも本人は「あの時も今もそうですけど、やっぱり代表に入り続けたいって気持ちはずっと持っていますし、あの時の悔しい思いを挽回して、またみんなで強い代表を見せたい。そのために自分が少しでも力になりたいと思っていました」と、4カ月半の間、日の丸への熱い思いを抱き続けていたようだ。

 夏以降、代表との掛け持ちがなくなったことで、コンディションが劇的に改善し、持ち前の創造性がJリーグの舞台で遺憾なく発揮されるようになった。8日のヤマザキナビスコカップ決勝でも、彼の戦術眼が0−2からの劣勢を跳ね返す原動力となった。本来の輝きを取り戻した遠藤のパフォーマンスはホンジュラス戦でも極めて効果的だった。相手のレベルが低かったこともあって、彼は自由自在に中盤で動いて、決定機をお膳立てすることができた。

「国を背負って戦えるのは限られた選手だけ。責任をもってやらないといけない。そういうことも含めて改めて昨日、代表の試合っていいもんだなと思いましたね」と、国際Aマッチ147試合目にして大ベテランは日の丸を背うことの重みを再認識したという。

 だからこそ、その場に関わり続けたい気持ちがより一層強まったはず。そのためにも、アジアの盟主の座を争うオーストラリアには負けられない。18日の大阪・長居スタジアムでのゲームもピッチに立つべく、彼は彼らしいマイペースな調整を続けていく。

文=元川悦子