15日の「報道ステーション」(テレビ朝日系)で、松岡修造氏が、試合に集中する錦織を「スーパーゾーン」状態と呼び、錦織が放ったドロップショットの再現を試みたが失敗に終わり、恐縮する一幕があった。

番組では、スポーツコーナーが始まると、松岡氏は「錦織選手、入ったんです。スーパーゾーン! いえーい!」というシャウトに合わせ、錦織圭のATPツアーファイナルでの健闘を伝えるVTRが流れた。

松岡氏は、ATPツアーファイナルの3戦目となる、錦織圭対フェレールの試合を伝えながら、錦織が、サービスを修正したことを評価しつつ、錦織の試合に対する集中力が、極限まで高まった状態に注目した。

錦織のショットが、次々に決まる様子をVTRにあわせて解説する松岡氏は、ここで「錦織選手、『スーパーゾーン』に入ってきます」と、独特の用語で錦織の状態を解説した。松岡氏によれば「『スーパーゾーン』とは、超リラックスしている(状態)。何の力も入っていないから、どんなショットも入っていく状態になるんですね」ということらしい。

この後も、松岡氏は「スーパーゾーン」という言葉を多用し、錦織の優れたコンディションを評価しながら、錦織が見せるネット際の卓越したプレイ動作に合わせて「最高の状態。何でも、入るよー?」と、声を弾ませて語った。これで錦織は、ついに準決勝にコマを進めた。

また、松岡氏は試合の第2セットを振り返り「凄いといえば、このポイントは、解説していて言葉をなくしました。次です!」と語ると、錦織のドロップショットが決まった。松岡氏は「うわー! もうありえないよ、こんなショットは。どうやって打ったのか? まあ僕自身、一応、世界ランキング61位まで行った。じゃあ、このショット、やってみました」と語ると、画面は錦織の試合のVTRから一転、テニスウェアを着た松岡の姿に変わった。

テニスコートに立つ松岡は、試合で錦織が放ったドロップショットを自ら再現するという。松岡氏によれば、たとえ相手が対角線上にいても、ドロップショットを打つ際のコースは真っすぐ、軌道はネットのすぐ後ろを狙ったゆったりした弧を描き、ボールの回転は逆回転になるという。

松岡氏が「これが、本来のドロップショットなんです。やってみますね」と、ラケットを振り、ごく一般的なドロップショットを実演してみせ「ただ、相手は世界一足も速いといわれているフェレールです。あのボールだと取られちゃうんです」と語った。

そして、問題の錦織のドロップショットを松岡氏は、コースはクロス、軌道は低く、回転はバックスピンではないと解説した。特にスピンについては「知らないスピンですね」と、漠然としたコメントをするにとどまった。

解説が終わると、松岡氏は「圭と同じ(ドロップ)ショットを見せますよ」と言い放ち、ラケットでボールを打った。しかし、ボールはネットに直撃してしまい、松岡氏は慌ててボールを拾いに走りだした。松岡氏は、錦織のドロップショットを何度か挑戦したようだが、再現には至らなかった。

おそらく、ボールを拾いに何度も走った松岡氏は額に汗をかき、あきらめた様子で「僕はあの、一応、テニスのプロだったんですが、あんなショットは打てないんですよ」と、錦織が見せたドロップショットの難しさを恐縮しながら感想をもらした。

テニスコートでの実演VTRが終わると、スタジオの松岡氏は再度、錦織が放ったドロップショットについて「テニス選手たち、やってご覧なさいって言いたいです。あんなスピンは見たことないです。しかもあの直線上で」と、驚きを交えてコメントした。

また、今後の錦織の試合について松岡氏は「僕はできないんです。でも、この準決勝。次は多分ジョコビッチだと思うんですが、できると思います。しかも、僕は生で解説させてもらう。『スーパーゾーン解説』を目指します」と、ハイテンションなコメントでコーナーを締め括った。

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