アギーレJAPAN堂々完成!就任わずか3ヶ月でササッとこの形にたどり着いたアギーレ監督の慧眼に脱帽の巻。
3ヶ月でコレにたどり着くなんて、スゴイじゃないか!

突然ですが質問です。あなたは「美味しいラーメンが食べたいです!」とお願いされたとき、どう応じますか。例えばこれがTOKIOなら「どのレベルから?」と問いただし、最高の小麦を生産するために土をいじくるところから始めるでしょう。そして最高のダシ、最高の麺、最高の具材を揃え、器は伝統の焼き物をしつらえ、キリンビールを添えるのです。

これまでの4年間、ザックJAPANはそうした歩みをつづけてきたように思います。土から始め、4年後に最高の逸品を仕上げようと、スープを煮詰めて煮詰めて煮詰めてきたのです。ただ、そこにはひとつの誤算がありました。直前になってスープと具材と麺が若干痛んでしまったのです。「このチャーシュー、首に手術痕があるな」「メンマとナルトが腐ってる」「器が3ヶ所ほど欠けた」などと痛恨の打撃を受け、ラーメンは未完成状態で提供することになったのです。

コダワリ店主は懸命に努力をつづけました。急遽ピリカラ豆板醤を投入して味をアレンジしてみたり、メンマとナルトは痛んでない部分だけを選り分けて使ったり、チャーシューメンをメニューから消したり。来店するお客様には深々と頭を下げ、お詫びしました。それでも店主の胸には誇りが満ちていたのです。やるべきことはやった。もし、もう一度同じ4年間があったとしても、私はこうしてラーメンを作るだろうという満足が。

さて、一方で隣に出来た新しいラーメン屋。

こちらは無国籍料理を自称し、何でもやる系の店として評判です。コワモテの店主の愛想いい対応は、ギャップ萌えとして一部で人気を集めています。そこに客が来て、同じように「美味しいラーメンが食べたいです!」と注文したのです。時間はいくらかかってもいい、お金も惜しまないから、と。

店主は「あいよー」と応じながら自転車に乗ると、近所のコンビニに繰り出しました。そしてカップヌードルとかスーパーカップとかラ王とかを買ってきたのです。「どんぞ」とお湯を注ぎ提供される、その味。「まずくはないけど…」と不満気な客を見て、軽く驚く店主。「お前、食通気取りか」とブチブチ言いながら、店主は電話をかけます。「あ、もしもし隣のラーメン屋ですけど、ラーメンひとつ!」と。そして届いた、隣のラーメン屋のラーメン。コワモテ店主はそこにコーンをパパッと散らして、「どんぞ」と再提供します。客は大満足です。「美味いね!」「懐かしい味だね!」「でも、コーンはいらねぇな」と。

どちらに好感を持つかは人それぞれでしょうが、コワモテ店主のやり方もアリでしょう。近所で適当に見繕って買ってきちゃダメなのか。出前を取っちゃダメなのか。ほとんどの外食産業は工場で加工済の業務用を温めているだけなのです。結果、そのほうが安定感のある味だったりするのです。仕入れとかに左右されず、いつでも安定供給が出来たりするのです。

前からあるほうのコダワリ店主が、もしダシの素と具材を仕入れられなかったらどうなるか。店主はカラッポの冷蔵庫を見せながら「今日は店じまいです」と土下座をするでしょう。しかし、コワモテ店主はカラッポの冷蔵庫を見て、客に振り返りこう言うのです。「焼きそばならできるけど、焼きそばでいい?」と。その場合、焼きそばでもいいんじゃないですかね。ありあわせの材料でソコソコのものをパパッと作ってくれたら、それでいいんじゃないですかね。どっちがいいかは好みの問題ですが、そういうやり方はアリだと思うのです。

どんな状況、どんな環境であっても、ソコソコのものをパパッと作る。

そんなにスゴイものじゃないけれど。

コワモテ店主は、単にコダワリ店主の味をコピペしたわけではありません。「それも手のひとつ」として吸収しただけです。「コンビニ行く」「出前とる」「焼きそば出す」などのさまざまな対処法から、最善のひとつを選択しただけ。コダワリ店主はソレしかできない人でしたが、コワモテ店主は何でもアリな人なのです。

聞けば、コワモテ店主の地元でのあだ名は「消防士」だそうです。問題が起きたとき、すぐ駆けつけて火を消してくれるという意味なのだとか。「じゃ、4年後、すごいヤバくなったら呼べばよかったんちゃう?」というフワッとした疑問は沸き上がりますが、火事がなければダラダラしていればいいだけのこと。必要な日に、必要な仕事をしてくれれば十分。町の中華屋にもいますよね、客がいないときはテレビで競馬見て新聞広げてるオヤジが。そういうタイプだと思って、コチラもドッシリと見守っていきましょう。

ということで、少年漫画によくある「ピンチになると封印された過去の姿に戻り、一瞬だけめっちゃ強くなる」キャラみたいだねと思いながら、14日のテレ朝中継による「日本VSホンジュラス戦」をチェックしていきましょう。

◆ホンジュラス戦だから本気出す!ホンジュラス戦だから本気出す!

アジアカップ連覇へ。アギーレ監督の鋭い視線とともに幕を開けた中継。豊田スタジアムは満員の大観衆でビッシリと埋まり、最高の雰囲気を漂わせています。「いいスタジアムだな」「ここスゴイっすね」「チャンピオンズリーグみたいだね」と改めて驚くお茶の間のファンたち。最高のスタジアムから最高の熱気がビンビン伝わってきます。

スタメンにズラリと並んだ心強い名前たち。GK川島(※これはそんなに心強くない)、CB森重、吉田(※これも)、SBに酒井高、内田、中盤には長谷部、遠藤、香川、そして前線には岡崎、武藤、本田△。何だかスゴク強い気がする。このまんまアジア予選くらいなら突破できそうな気がする。ここ数試合にはなかった圧倒的自信が満ちてきます。

↓内田とかいう期待の新戦力は面白い髪型で登場!

誰か、言ってやってくれ!

「それ槙野みたいですよ」って!

ビッグ・ハート 道を切り拓くメンタルの力[本/雑誌] / 槙野智章/著

価格:1,404円
(2014/11/15 12:59時点)
感想(0件)



そして始まった試合。日本は4-3-3の布陣。日本は立ち上がりから素早いパスワークで相手ゴールを脅かすなど、キレのある動き。早くもこの試合はやれそうだという手応えを感じさせます。特に注目していただきたいのは、中盤の右に入った遠藤とかいう選手。アギーレ監督が新たに見出した注目の新戦力です。

この遠藤とかいう選手がボールを持つと、まるでテレビ画面を見ているかのように遠くの選手の動き出しを察知し、素早く最前線へとパスを供給するのです。相手ボールをカット⇒ダイレクトで裏へ、空きスペースに進出⇒シンプルにはたいて裏へ、というゴールに直結した動きの数々。これまでどこかチグハグだった攻撃が一気に活性化するかのよう。

これぞアギーレ監督の慧眼でしょう。Jリーグを熱心に見ているファンにとっては、遠藤とかいう選手はよく知られているかもしれませんが、アギーレ監督はそんなこと知る由はありません。むしろ、2018年を目指す立場としてはアウト・オブ・眼中でもおかしくない選手です。

遠藤とかいう選手は年齢も34歳とかなりイッていますし、顔もボサーッとしてイオンにいるお父さんみたいですし、体型なんかぽっちゃりして軽く腹も出ています。例えば、清原和博さんがイオンを歩いていたら、タダ者ではないと誰もが気づくでしょう。しかし、遠藤とかいう選手がイオンを歩いていたとして、「おっ、これは日本を代表するサッカー選手じゃないか?」「すごいアスリートに違いない」「強そう!早そう!上手そう!」とは絶対に思わないでしょう。いや、試合を見ても、タラタラ走っているところばかりが目について、見逃してしまうかもしれません。

しかし、アギーレ監督は、来日してわずか3ヶ月で発見したのです。「遠藤とかいう選手、イイネ」と。強化委員会は逆に止めたでしょう。「いや、これめっちゃ時計巻き戻る感じなんでダメです」と。それでもアギーレ監督はためらいなく招集しました。ボサーッとした腹ぽちゃの遠藤とかいう選手を。引っ掛け問題みたいな名選手を。わずか3ヶ月で遠藤とかいう選手に気づく指揮官、これは大したものではないでしょうか。

そして迎えた前半8分、遠藤とかいう選手の効果が早速結果につながります。遠藤とかいう選手は右足が得意ということで、セットプレーのキッカーを任されていました。左サイドからのCK。アギーレJAPANでは岡崎が蹴っていたりもした、適任者不在の仕事でした。そこにアギーレ監督は遠藤とかいう選手を当て込んだのです。彼の右足の精度を見抜いたのです。これにはJリーグの熱心なサポーターも納得でしょう。遠藤とかいう選手は自信満々でボールをセットすると、ニアに巻いてくる鋭いボールを蹴り込みます。ホンジュラス選手がニアで競り合うも、ファーサイドまで流れていくボール。そしてそこに待っていたのは吉田!

↓遠藤とかいう新戦力がアギーレッシブなセットプレーから先制点を生んだ!


遠藤とかいう選手いいね!

攻撃のタクトを全方面でふるっている感じ!

さらに日本の攻撃はつづきます。遠藤とかいう選手は基本は右サイドのインサイドハーフのようですが、ときには左サイドにも顔を出し、サイドを上がったり、逆に下がったりと神出鬼没。よくよく見ると、誰かが動けばその穴を埋めるようにポジションを変え、まるでトランプのジョーカーのようにオールマイティに働きます。そして状況が変化するたびに身振り手振りと声で「アッチに出せ」「コッチに出せ」と指示出しまでしているではありませんか。新戦力であっても物怖じしない姿勢。このあたりはベテランの風格といったところでしょうか。

一方、守備面では長谷部のアンカーというのもなかなか気が利いており、ここでもアギーレ監督の慧眼が光ります。アンカーひとりで守るワケもなく、日本に屈強なハードマーカーなどいるワケもない。そんな現実と向き合ったとき、四方の味方誰とでも連動でき、どこにズレが生じても埋められる気の利き具合があり、さらに攻撃に転じたときにパス・ドリブルで前に上がる推進力を生み出せる選手をアンカーに置きたい…となるのは一理あります。長谷部さんこそ、アギーレJAPANが求めるアンカー像だったのかもしれません。うんうん。

事前の練習などからは今野の起用も想定されたポジションですが、そこをズバッと切り替えてくる辺りは采配にも冴えを感じます。わずか3ヶ月で今野とかいう新戦力を見出し、合宿期間のわずかな面通しだけで「今野とかいう新戦力は目の奥に闇があって微妙だな…」と感じていたとすれば、驚くべき人間観察力というほかありません。やりますね、アギーレ監督。

前半も終わりを迎えた頃、疲れも見え始める時間帯に差し掛かっても日本の勢いは止まりません。とにかくどこからでも攻撃が生まれ、誰からでもチャンスを作れる。前半38分には、右サイドからゴール前まで駆け上がった内田へ、逆サイドの香川から長いパスがキッチリ出てきます。全員が全員を見えているから生まれるプレーです。

そして、前半41分。競り合いでこぼれたボールに長谷部が反応すると、その瞬間前線の味方も素早く反応。長谷部から一気にゴール前へ送る長いボールが飛び出し、そこに本田△が詰めていく。「ミランだ!」「ミランの動きだ!」「ちょっと前のミラン本田が帰ってきたぞぉ!」と大観衆が立ち上がる追加点です!

↓決めた!本田△だ!強いぞアギーレJAPAN!


ワールドカップ出場国を相手に2-0!

アジアカップへ向けて準備万端だ!

さぁ、このまま一気に勝負を決めてしまいましょう。アギーレッシブな攻撃はホイッスルまで休むことはありません。本田△のゴールの直後には、今度は本田△のパスから香川が惜しいシュートを放つ場面が生まれ、まだまだ点が取れそうな感触。そして、ここで輝いたのが例の新戦力・遠藤でした。

日本が左サイドから攻め上がった場面、遠藤とかいう新戦力は一旦エリア内まで進出しますが、パスが来ないと見るやジリジリ下がってバイタルエリア後方へ。そこで両手を広げ、俺空いてますのサイン。おいおい、遠藤とかいう選手、そんな後ろからで大丈夫か。イイとこ見せようというエゴイズムか。お茶の間でも、ボールクレクレする新戦力にわずかな不安がよぎります。しかし、この遠藤とかいう新戦力、トンデモない精度を誇る右足の持ち主だったのです。

↓前半44分、遠藤とかいう新戦力のワールドクラスのミドルがズドン!


松木:「うぉおおおおおお!」
松木:「へっへっへっへっ!」
松木:「よしよしよしよしよし!」
松木:「いやぁワールドクラスだよ!」
松木:「これワールドクラス!」
松木:「ワールドクラス!!」
松木:「ワールドクラスだよぉ」

ワールドクラスを発見してしまったwwww

アギーレ監督目利きすぎwwwww

松木、ワールドクラス言いすぎwwww

↓この新戦力を見出し、全権をポンと渡したアギーレ監督の慧眼が青色LED並みの大発光!
<アギーレ監督「遠藤対11人の戦い」>

MF遠藤保仁(34=G大阪)がW杯後初めての代表で、いきなり先発することが確実になった。アギーレ監督が「遠藤は先発です」と断言した上で「明日は遠藤対ホンジュラス11人の戦いになる」と笑いながら話した。それに対して、34歳ベテランは「冗談でしょ」と受け流しながらも「前の監督と戦い方は違うけれど、積極的にプレーしたい」とやる気を見せていた。

http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20141114-1395861.html

コワモテ:「本気やで」
コワモテ:「冗談ちゃうわ」
コワモテ:「お前がピッチ上で指示出せ」
コワモテ:「お前なら大丈夫や」
コワモテ:「ワシの見立てでは、お前ならできる!」

慧眼wwwwwwwwwwwwww

予備知識ナシの状態から3ヶ月でよくココにたどりついたwww

慧眼 [ 大前研一 ]

価格:1,620円
(2014/11/15 13:01時点)
感想(4件)



結局、前半は3-0と日本大量リードで終了。アギーレJAPAN発足以来、最多得点を試合半分で決めてしまいました。もちろん、これで終わるはずがありません。後半に入ると、アギーレ監督は武藤を下げて乾を投入。お茶の間からも「おい、店主がコーン捨てたぞ」「器を移し替えることすらしてない」「隣のラーメン屋のラーメンがそのまま出てきた」と驚く交替で、より攻撃を加速させます。

早速の後半2分、中盤で遠藤とかいう新戦力から右サイドの本田△へ展開すると、外から駆け上がった内田が相手を引きつけ、本田△はそれを利用して中央にカットイン。そしてラストパスを逆サイドから裏を突いた乾へ!見えている、見えまくっているぞアギーレJAPAN!まるで何年も一緒にプレーしたクラブチームか何かのように、アギーレJAPANはあっという間の4点目を叩き出します。

さらにアギーレJAPANは守備面でも新たなチカラを手にしていました。どうしても心もとないGKとCB。カワシマヤなる不安ユニットが、この日もやらかしを見せたのです。後半5分、ゴール前の競り合いの際に、川島が吉田をぶん殴り、悶絶させるというアクシデント。守備の要の緩いネジが2本まとめて抜けるという大ピンチです。ホンジュラスはまだ攻撃をつづけている。ヤバイ、これはやられた!ホンジュラスのシュートが日本のゴールに飛びますが、そこに立ちはだかったのは内田とかいう新戦力!

↓内田とかいう新戦力が相手のシュートを間一髪でブロック!

この内田とかいう新戦力、守りは気が利くし、攻撃ではいいタイミングで上がるし、周りがよく見えてるし、イイじゃないか!

遠藤とかいう選手と内田とかいう選手が入ったことで、チーム全体が落ち着いている気がする!

「居てほしいところ」に、いつも居るからな!

アギーレ監督はよく見ているな!

面白いようにボールがまわり、面白いようにゴールが決まる。その後、後半18分に岡崎を下げて豊田を投入すると、これがまたズバリと当たります。投入の6分後、本田△持ち上がる⇒内田外から駆け上がる⇒本田△は内田をオトリに中央の香川へ⇒香川モチャモチャ⇒こぼれ球を豊田押し込む、という流れで豊田が代表初ゴール。何もかもが大当たりで、笑いが止まりません!

↓しかしアギーレ監督は最後まで緊張感を失わない!ボンヤリした顔のヤツにはビンタで闘魂注入だ!


コワモテ:「やっぱりコーン入れよう」
コワモテ:「コーン入れたほうが美味い気がする」
コワモテ:「行くぞコーン!」

最後まで強く、最後まで圧倒的だった日本。後半29分には乾がこの日2点目を決め、ワールドカップ出場国を相手に6-0という大勝利を演じます。後半34分には豊田がほとんど2点目という惜しいシュートを放っていましたし、最大で10-0くらいの展開まであったかもしれない大勝でした。ホンジュラスに6-0で勝てるなら、グループ内のシード国には負けたとして、あともうひとつの試合で引き分けるだけでワールドカップのグループステージも突破できるというもの。そういう意味では、アギーレJAPANはこの試合で完成した…そう言ってもいいのではないでしょうか。

4年後の試合には、またいくつかの具材が腐っていたりするかもしれませんが、そのときはまたパパッと入れ替え、ササッと仕上げればいいのです。まったく何もない状態から、「左利きのデカイやつ入れよう」「欧州でやってるならいい選手なんだろ?入れよう」「1回見ただけだけどよかったので入れよう」などと手さぐりで選考を始め、わずか3ヶ月でこの形にたどりついたアギーレ監督ならきっと大丈夫。最後の3ヶ月でササッといい感じに仕上げてくれるはずですから…!

↓アギーレJAPANササッと完成!アジアカップ連覇へ抜かりなし!

コワモテ:「ブラジル戦の痛い敗戦のあとだったので」
コワモテ:「勝利でサポーターを喜ばせようと思いました」
コワモテ:「(あくまでも)アジアカップへ向けてのチーム作りです」
コワモテ:「ベンチに若い選手もおりますから」
コワモテ:「バランスが取れたチームだと思います」

「時計が巻き戻っている」なんて指摘、まったく気にしない!

必要とあらば時計すら巻き戻す、それがアギーレ流だ!

手間なし、ササッと(早)ごはん [ 大庭英子 ]

価格:648円
(2014/11/15 13:02時点)
感想(8件)



そして4年後、ロシアのピッチに立つ38歳の遠藤とかいう新戦力の雄姿!