猫との共同生活!
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 俳優の風間俊介が、大人が泣ける漫画として注目されている杉作の同名漫画を実写化する2016年公開の映画『猫なんかよんでもこない。』で、2011年の『前橋ヴィジュアル系』以来5年ぶりに映画主演を務めることが明らかになった。風間は「犬派」にもかかわらず、2匹の猫と共同生活を始めることになるダメボクサー・ミツオを演じる。

 「犬派」のダメボクサー・ミツオが、兄が拾ってきた2匹の猫の世話を任されるところから始まる本作は、2匹の猫との共同生活をきっかけに、夢への挫折や日々の寂しさからくる空虚な気持ちを埋めていき、次第に自分を見つめ直していくミツオの姿を描いた感動作。メガホンを取ったのは『グッモーエビアン!』などの山本透監督。また、ダメ漫画家であるミツオの兄役にはつるの剛士、ヒロインで幼稚園の調理員・ウメさん役にはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の入間しおり役で話題を呼んだ若手女優・松岡茉優が起用された。

 5年ぶりに映画主演を務める風間は、テレビドラマ「3年B組金八先生 (第5シリーズ)」(TBS系)や「それでも、生きてゆく」(フジテレビ系)など、数多くの難役をこなしてきたジャニーズきっての演技派俳優。今回山本監督は風間に「猫が何をしようが演技は続けるというむちゃな要求」をしたところ、持ち前の瞬発力で見事にミツオ役を務めたと明かした。風間は猫との共演で思い通りにならなかった現場を、監督の見事な対応で乗り切ることができたと振り返っている。

 本作で風間と初共演を果たしたつるのは「風間くんとは、実際には年の差が9歳あるのですが、僕には弟がいないので、お芝居とはいえ本物の弟ができた感覚ですごくうれしかったです」と喜び、松岡は「風間さんは共演して、すごく自分を持っている方で芯がありますが、『誰にでも合わせます』という柔らかさもあり、周りを気遣ってもいる。改めて『不思議な魅力のある方』だと思いました」とその人柄を絶賛している。(編集部・吉田唯)

映画『猫なんかよんでもこない。』は2016年全国公開