自らの1ゴールを含む3得点に絡む活躍を見せた本田。右ウイングでゴールにこだわる新たなスタイルを確立しつつある。(C) SOCCER DIGEST

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 ブラジル・ワールドカップ以降、「前で勝負して脅威になることを考えていきたい」とゴールに対する強いこだわりを公言してきた本田は、ホンジュラス戦でも明らかに攻撃に比重を置いていた。
 
 4-3-3の右ウイングで先発した背番号4は、終始高い位置でプレー。「(内田)アツトと連係を取りながら、攻撃的に行かせてもらった。彼が守備の負担を軽減して前に押し出してくれたので、無駄に守備に戻らず攻撃に専念できた」と6月以来の代表復帰となった右SBに守備を任せ(もちろん、戻るべき時は戻っていたが)、相手の最終ラインと駆け引きを続けた。
 
 そうした守備面での「サボり」が実ったのは、41分のことだ。相手DFが不用意に出した縦パスを長谷部がカットし、そのまま前線に供給。このボールにいち早く反応した本田が、GKとの1対1を冷静に制してアギーレ体制下での初得点を挙げた。
 
「あと5メートル後ろにポジションを取っていたら、おそらく間に合わないタイミングだった。サボるじゃないですけど、ボールを取った時のイメージが持てて、クリアする瞬間には動けていた」(本田)。あえて、守備に戻らなかったことが奏功したゴールだった。
 
 この得点だけでなく、本田は44分に遠藤のゴールを演出し、47分に絶妙なクロスで乾の代表初得点をアシスト。その後も前線に残ってカウンターでボールを受けてはシュートを狙い、チャンスの山を築いた。
 
 ホンジュラスがまったく脅威にならない相手だったことは差し引くべきだが、それでも3得点に絡んだレフティが圧倒的な存在感を示したのは間違いない。ゴールにこだわるスタイルに手応えを得つつあるエースのプレーは、今後ますます鋭さを増していきそうだ。

取材・文:五十嵐創(週刊サッカーダイジェスト)