豊田(後ろ姿)、乾(右端)はともに代表初ゴール。これもアギーレ監督にとっては大きな収穫だったようだ。 (C) SOCCER DIGEST

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◇試合の感想
 
 あらゆる要素が入っていた試合だと思う。
 
 楽なゲームに見えたかと思われるだろうが、そうではなかった。そう見えたのは、良い守備、良い攻撃ができたからだと思う。個人でも良いプレーがあり、チームとしても良かった。
 
(18日の)オーストラリア戦も同じ方向性で戦えればと思う。すべての試合を6-0で勝てるわけではないが、このように責任感を持ってしっかり戦えば、将来的に良いチームになっていくだろう。
 
◇質疑応答
 
――「得点力不足について心配はしていない」と試合前に話していた通りの内容だったが?
 
 これまでの試合でもゴールチャンスはたくさん作っていたので、心配ないと感じていた。今日は決定機で決めることができた。
 
――先発した遠藤保仁への評価は?
 
 遠藤と長谷部(誠)がプレーすることによって、中盤が自信を持ってプレーしていたと思う。ふたりは経験豊富な選手であり、やるべき仕事を分かっている。彼らと(香川)真司で、非常にテンポのあるゲームができた。
 
――これまで4試合で3得点だったのが、今日だけで6得点。何が一番の違いだったのか?
 
 試合は、それぞれ個別に見ていかないといけない。ブラジルやウルグアイから点を取るのは難しい。もちろん、(ゴールへの)トライはした。決定機を作り、ポストにも当たり、GKに止められたりもした。ウルグアイ戦も、ブラジル戦も同じようなシーンがあった。
 
 ベネズエラ戦では2得点、ジャマイカ戦で1得点だったが、あと2点決まっていてもおかしくなかった。
 
 今日のゲームでもこれまでと同じようにプレーしたが、より精度が高まっていた。まだ直接見ていなかった豊田(陽平)や乾(貴士)のような選手たちが点を取れたのはうれしいことだった。
 
――前半も後半も1点を取った後、少しペースが落ちて、押し込まれる時間帯があったが?
 
 このチームは相手のエリアでプレーすることもできるし、引いて待ってから仕掛けることもできる。その両方のオプションを与えているので、選手たちが状況を見て、判断している。
 
 失点したチームが押し上げてくるのは自然なこと。しかしそれは同時に、(本田)圭佑や武藤(嘉紀)に攻撃を仕掛けるスペースが生まれるということでもある。実際にそこからふたつのゴールが生まれた。

【写真】国際親善試合|日本 6-0 ホンジュラス
 
――試合前、選手にはどのようなメッセージを?
 
 今日、選手に言ったのは、合宿中に私がチームを不在にしていたことで、練習セッションは1回しか行なえなかったが、前回の敗戦(0-4で大敗したブラジル戦)の後ということもあり、言い訳はできないと伝えた。
 
 また、ホームのサポーターの前での試合なのだから、勝つ義務があるとも言った。少なくとも、すべてのボールをラストボールだと思って戦わないといけない、と。それは、試合に勝つためだ。
 
――言い訳はできないと語ったとのことだが、追い詰められていた気持ちはあったのか?
 
 代表監督というのは、どんな状況でもプレッシャーはかかるものだ。それでなくとも、試合に勝ちたいという気持ちがあれば、自然とプレッシャーは生まれる。
 
(日本サッカー協会・技術委員長の)霜田(正浩)さんとは常にコミュケーションを取っている。常にサッカーの話をしているが、彼からプレッシャーを受けることはない。それぞれが役割を担い、そして実行している。素晴らしい関係を築けていると思う。
 
――アジアカップに向けてチームのベースを作らないといけないと語っていたが、今日でそれはできたのか?
 
 ベースは見つけることができた。もっとも、次のオーストラリア戦でもチームをさらに向上させる作業を続けていくことになる。
 
――9、10月の代表戦では若手を試し、今回は経験豊富な選手を起用した。経験豊富な選手を呼べば、このようなプレーができると想定していたのか?
 
 このチームの平均年齢は26歳。武藤が22歳、塩谷(司)が25歳、昌子(源)が21歳、松原(健)が21歳、森岡(亮太)が23歳、柴崎(岳)が22歳と、非常に若い選手たちだ。
 
 今、日本のベストの23人を探している最中だが、年齢はそれほど気にしていない。どのチームでプレーしているか、も。質が高くて、日本代表としてプレーする意欲を持った選手を探している。
 
 先発もベンチも、質が高いから選んだ。若いか、ベテランかで選んだわけではない。
 
――このような大勝は、アジアカップのメンバー選考に向けて監督の頭を悩ますことになったのか? それとも、より明確にしたのか?
 
 相手を見下してはいけないが、ホンジュラスはアメリカに引き分け、メキシコに敗れた後、やってきたチームだ。
 
 そのようなチームだけに、楽に勝てたと感じられるかもしれないが、そういうゲームではなかった。
 
(メンバー選考については)勝って迷う方が、負けて終わるよりはいいと思う。もちろん、今日のゲームではっきりした部分も出てきた。
 
――ミランの本田は今、とても良いプレーを見せているが、どこが良くなったのか?
 
 モチベーションが高いと感じる。海外でプレーしている日本人で、自分が最も重要な役割を担っていると認識し始めたのだろう。
 
 もちろん(香川)真司も重要な選手だが、年齢や経験などを考えると、圭佑こそが日本人選手の基準になっている。そして今、彼は成熟する年齢に達した。
 
 圭佑は、ピッチ内外での自分の役割を分かっている。彼と仕事をし始めて3か月経つが、目を見るだけで理解し合うことができるようになった。
 
(今日のプレーについては)FKが決まっていれば、さらに素晴らしかった。