外資系金融機関内定 早稲田大学 塩沢恵里さん

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内定者インタビュー

外資系金融機関内定 早稲田大学 塩沢恵里さん

就活データ
志望業界
:外資系金融 説明会参加:18社(うち合同企業説明会3回) 先輩訪問:8人(金融4人、商社2人、メーカー2人) エントリーシート提出:9社(うちOpenES1社) 面接:9社 内定:2社(外資系金融1社、外資系メーカー1社) 活動費用:11万9000円(交通費1万円、スーツ・靴・カバンなど6万円、外食費2万円、書籍代1万円、証明写真1万円、クリーニング代6000円、郵送代など雑費3000円。書籍は通販サイトで中古のものを購入して節約。証明写真は最初スタジオで撮ったが、町の証明写真BOXで撮影したものでも問題なく使用できた)

固定観念を壊し選択肢を広げてくれた、インターンシップでの経験

私が外資系金融業界を目指すようになったのは、大学3年の夏に参加したインターンシップがきっかけでした。それまでは日系の金融業界をぼんやりと志望していたのですが、アルバイト先に外資系金融機関に内定している先輩がいて話を聞いていたので、興味本位で外資系金融機関のインターンシップに応募しました。私はそこまで英語が得意ではなかったのでまさか通るとは思っていなかったのですが、運よく選考をパスして参加することになりました。

 

インターンシップに参加して最もよかったのは、自分の固定観念を壊せたことです。私は“外資”という響きから「外資系の企業って英語がペラペラでなければ仕事にならないんじゃないか…」という先入観を持っていました。

 

しかし、外資系企業は基本的に“日本における事業展開を行っている支社”として位置づけられているので、実際の顧客は日本人が多いことがわかりました。もちろん、業務で本社とやり取りをする際には英語が必要になりますが、「日常的にすべての会話が英語というわけではない」というのも、私にとって大きな発見でした。また女性社員の割合が多く「日系の企業よりも女性が働きやすそう」というイメージも持てました。インターンシップに参加したことによって、それまで視野に入れていなかった外資系金融業界が第1志望となりました。

 

それから選考が本格化するまでの期間、業界研究と自己分析に力を入れていました。外資系金融業界を受ける学生層は大学院生の方も多いので、知識負けしないように「本や新聞で学べる知識は全部吸収しよう!」と強く意識。国際経済や為替について書かれた解説書を片手に勉強。経済新聞は定期的にチェックし、わからない専門用語があれば必ずその場でリサーチするようにしていました。

 

また自己分析については、まず親しい友人たちに自分の印象を聞いて回りました。そうすると、私が「自分はこういう人間だ」「こう見せたい」と思っているものと、他人が私に抱いている印象に差があることに気づけました。そしてズレを埋めるために、また「初対面の人に自分のことを正確に捉えてもらえるように」という目標を持って、見せ方や言葉の選び方を工夫しました。

 

例えばですが、これまでの経験を振り返ってみると、頑張ったことはたくさんありましたが、その中で、どんなエピソードを話せば自分の本質を伝えられるかどうかと悩みました。その結果、私がエントリーシートや面接でよく使ったのは、大学時代の経験ではなく、幼少期のエピソードでした。自分の人間性を伝える上で「小さいころにどんなことに興味を持っていて、どんなことを頑張っていたのか」を話した方が、直近のことを話すよりも説得力を持たせられたように感じています。

 

就活は「当たって砕けろ」、失敗も無駄にはならない

面接では「気取らない、遠慮しない」ということを自分に言い聞かせていました。わからないことは素直に「わかりません」と言い、聞きたいことはその場で聞くように。聞かれたことに対して、無理に背伸びしたことを言ってしまうと、そこからどんどん自分の本質とはかけ離れた言葉ばかりでてくるようになってしまいます。面接担当者が知りたいのは「私が今までどんなことをしてきたのか」「これからどんなことをしたいのか」であって、その答えは必ず自分の中にあるものだと思います。それが理解できると、どんなときでも落ち着いて話せるようになると思います。面接担当者から逆質問を求められた際には、その方の年次や経験によって聞く内容を変えていました。入社して2〜3年の方に対しては「学生のときに描いていた働き方と現状のギャップ」についてうかがって、会社選びの参考に。また入社して10年以上の役職者に対しては「今日の日本経済の動向をどう考えているか」など、社会を広く捉えるような話題などを質問していました。そこでうかがった話は業界研究を深めることにもつながり、その後ほかの選考で役に立つこともありました。

 

3月が終わらないうちに志望企業の面接が終了し、外資系金融の証券部門と外資系メーカーのファイナンス部門から内々定を頂きました。どちらも社員の方々の人柄や環境は申し分なかったのですが、外資系金融に行こうと思った決め手となった要素があります。それは、私が内々定を頂いた理由をうかがったときに、面接担当者が言ってくれた言葉です。メーカーの方は「勤勉で知識もあるから、即戦力になる」と評価してくださり、金融の方には「愛嬌とIQのバランスがいい、伸びる気がした」と言ってもらえました。どちらも私にとってうれしい言葉ではあったのですが、「自分の本質を見極めてくれた」と感じられたのは後者の方でした。

 

入社後、顧客と真摯(しんし)に向き合い、広い視野を持ってコンサルティングができるよう、一つひとつ経験を積み重ねていきたいと思います。1人の顧客の資産を運用するというミクロな視点にフォーカスしつつも、「自分が手がけている取引が世界にどう影響を与えるか」というマクロな視点も併せ持っていられるビジネスパーソンになりたいです。

 

就活で大事なのは「当たって砕けろ」の精神を持つことです。私は「自分にはちょっとレベルが高すぎて無理かも…」と思うような企業にも、ダメもとで選考を受けるようにしていました。今の内定先もそうした企業の一つです。「やらない後悔」よりも「やった後悔」の方が、必ず次のステップにつながります。最終的に無理かどうかは相手が決めること、自分で決めつけてあきらめてしまうのはもったいないです! 今はきっと、たくさん失敗して、転び方を学ぶべき時期なんだと感じています。先入観を持たないで、いろいろな環境に身を置いてみることで、自分の適性が少しずつ明確に見えてくると思います。

 

低学年のときに注力していたことは?

大学2年のころからやっていた、ベンチャー企業での有償インターンシップです。最初は段ボールを拾ってくるような雑用からのスタート。その後、ビラ配りやティッシュ配りなどの経験を経て、電話営業を任されるように。企画書やビラの作成など書くことは向いていなかったのですが、ほかの人と比べてアポイントが何倍も取れ、営業成績もインターンシップ生の中でトップレベルに。それまでは任されることも雑用ばかりで適性も感じられず、精神的につらい期間が続いていたのですが、社員の方や顧客の方からの信頼を得られるようになってからは、楽しみながら積極的に仕事ができるようになりました。

 

■ 就活スケジュール

大学3年8月
インターンシップに参加
外資系金融機関での3日間のインターンシップに参加。短い期間ながらも自分の成長を肌で感じられたことで、外資系金融業界がその後の第1志望となる。
大学3年9〜10月
自己分析と業界研究
外資系金融を目指すため、経済や金融、特に為替の勉強に力を入れる。自己分析は、親しい友達と話しながらじっくり過去を振り返ることで、自分の人間像をつかんでいった。
大学3年11月
外資系企業のエントリー開始
外資系企業は日系の企業よりも選考が早い。11月中にエントリーシートの提出まである会社もあった。
大学3年12月
面接スタート
外資系企業の面接が始まる。面接のタイミングは会社によってバラバラなので、すべての外資系企業の面接がこの時期に集中しているわけではない。並行して、日系の企業の説明会にも参加するように。
大学3年3月
就活終了
第1志望であった外資系金融からの内々定をもらい、就活を終了。

■ 就活ファッション

 

基本はベーシックなリクルートスーツ。店員さんにオススメなど聞いて購入するのが間違いない。夏のインターンシップや先輩訪問の際は、通常のシャツの代わりに白地の半そでシャツを着るなど、比較的カジュアルな格好で行くこともあった。靴はまず歩きやすいもの、それでいてスタイルがきれいに見えるものを選んだ。面接会場に入る前には、必ず髪の毛はとかすように心がけていた。

 

取材・文/西山武志 撮影/鈴木慶子