川島永嗣 (撮影/岸本勉・PICSPORT)

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6-0という大差がついたにしても、日本にピンチがなかったわけではない。58分、60分とペナルティエリア内外からシュートを放たれ、川島永嗣がボールをはじき出してピンチを救った。

ワールドカップ後、川島は厳しい日々を過ごしている。9月のベネズエラ戦では痛恨のファンブルから失点。10月のブラジル戦では4回も自陣ゴールからボールを拾い上げなければならなかった。所属クラブのスタンダール・リエージュでもチーム不振から監督交代となり、ベンチに座る日々が続いている。

その状況について川島は正直に語る。

「自分が今クラブでの試合に出られていない状況に関しては、納得して受け入れています。もちろんミスは起こったし、それは自分自身も認めなければいけない。でも一度こうやって引いて、自分がヨーロッパの中で上に行くために何をやらなければならないのか見つめるのにはいい時間になっています。誰に何を言われても自分は変わらないし」

2010年ワールドカップ直前のイングランド戦で好プレーを見せ、その後代表のレギュラーに君臨してきた。だが、西川周作らの成長も著しく、アギーレ監督になり、これまで以上に競争は激しくなっている。

そんな中でどんな心境でゴールを守るのか。

「チームがビルドアップしている段階は後ろに負担がかかることが多いけれど、そこで自分が後ろで支えるつもりで、アジアカップに向けてもそういう気分で向かっていきたい」
試合前日にそう語った川島の表情が硬かったのは、試合前の緊張からだけだったのだろうか。

試合後、川島はいつもと同じ早い口調で話し始めた。

「自信がなかったわけでもないし、代表の中でチームを引っ張っていきたいという気持ちも強いので。今日先発で出て勝てたことも無失点だったこともよかったと思います」

いつもより表情が穏やかですね、と言うと、「そうですか?」とニッコリ笑った。

「次の試合が大切ですよ。次です」

日本代表のGK正位置は、誰かの調子が悪くて脱落していくのではなく、みんなコンディションを上げていく中で争われることになりそうだ。

【取材・文/日本蹴球合同会社 森雅史】

▼ 川島永嗣

(全ての撮影は、岸本勉・PICSPORT)


▼ ピッチに立った先発イレブン



▼ 遠藤保仁



▼ 岡崎慎司、乾貴士



▼ 乾貴士



▼ 香川真司



▼ 内田篤人



▼ 豊田陽平、酒井高徳、乾貴士



▼ 本田圭佑



▼ 本田圭佑



▼ ハビエル・アギーレ監督