<三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目◇14日◇太平洋クラブ 御殿場コース(7,246ヤード・パー72)>
 藤田寛之が最終18番ホールのイーグルでトータル8アンダーに浮上。バッバ・ワトソン(米国)を1ストローク上回り、単独トーナメントリーダーで決勝ラウンド進出を決めた。

 2段グリーンの下から段をのぼる約12メートルのイーグルトライ。カップと藤田のボールの間には、3打目をピン手前1メートルにつけた同組・池田勇太のボールマーカーがあった。
 もちろん、ズラしてもらうこともできるが、「複雑なラインで当たる雰囲気じゃなかったので」と藤田はそのままプレーを続行。ところが、カップ左に打ち出されたボールは思うようにスライスしない。ボールは“勇太”と大きく名前の書かれた存在感抜群のマーカーに当たると方向を変えてカップにおさまった。
 思いもよらぬイーグルフィニッシュに驚きまじりに両手を挙げてガッツポーズを見せると、アシスト?をした形になった池田に自ら歩み寄りグータッチ。池田からは笑顔で「後で待ってますよ」と意味深な祝福を受けた。
 首位タイからスタートしたこの日は中盤からパッティングに苦しんだ。3番、4番と連続バーディを奪うも、5番で約80センチのバーディパットを外すと、続く6番は1メートル半を決めきれず。8番から11番までは毎ホール4メートル前後のバーディチャンスを作ったがことごとく外れた。久々のバーディとなった16番では、思わず満面の笑み。その表情がそこまでの苦しみを物語っていた。
 最高の位置で迎えるムービングデーは、今大会最注目選手であるワトソンと同組のペアリングを勝ち取った。体格、パワーの違いに「参考になるところは少ないと思う」としながらも、「球の高さ、技術の高さ、アプローチ、パッティング。世界基準を見たい。感じるものがあると思うので、それを肌で感じたい」とあふれる好奇心は今から抑えきれない。
 40代前半の頃、積極的に海外メジャーへの思いを口にして自らを1つ上のステージに押し上げてきた藤田。そこで打ちのめされて、いったんは海外への思いは封印しているものの、世界に近づこうとする姿勢は失っていない。ワトソンと回るのは2010年の全米プロゴルフ選手権以来。「メジャーに行っていたときのチャレンジスピリッツを思い出させてくれると思う」と心待ちにした。
 ところで、藤田は「日本オープン」では予選ラウンド2日間を世界ランク2位のアダム・スコット(オーストラリア)と共にしトップランカー達とのラウンドが続いている。「(ワトソンは)世界ランク3位?この間は2位。あとは1位ですね(笑)」。世界トップ3との同組対決実現へ。ただ、ローリー・マキロイ(北アイルランド)の来日を待つよりも、再び世界へ打って出るほうが近道だ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>