Q:営業に移ってから接待が続き、深夜の1時頃になると全身に蕁麻疹が出るし、夜中に胃もたれもするようになりました。接待は高級な店に行き、お酒もたくさん飲みます。原因として飲食が関係しているのでしょうか。対策法と併せてアドバイスをお願いします。(46歳・ゼネコン勤務)

 A:ご質問の方の症状は、接待時の飲食が原因として関係していることは間違いないでしょう。ゼネコンに勤務し、しかも営業職ということであれば、仕事関係で飲食することは今の時代もよくあるのではないでしょうか。
 ご質問の方は、どちらかというと胃弱の体質と思われます。胃弱体質で消化機能が低下したところに毎晩の接待で美食が続くと、消化が追いついていけません。それが原因で、夜中に蕁麻疹が出たり胃もたれがします。
 これはいわば「接待蕁麻疹」です。バブル真っ盛りの好景気の頃は、この接待蕁麻疹というべき症状がよく見られました。
 日本のバブル期は国民が挙って騒乱状態だったといわれますが、この時期はまた胃も騒乱状態だったわけです。

●平胃散が有効
 それはともかく、整理すると、ご質問の方の症状の原因は美食過多、病態は消化不良で、しかも慢性化しています。ですから、美食過多をやめて胃腸を楽にすると消化不良は自然に収まってきます。ご質問の方も、本当は、そうすることが求められますが、お仕事の都合上、現実ではおそらく無理でしょう。
 接待からは逃れられないでしょうが、飲食を控えめにすることは多少はできるはずです。年齢的にも接待の経験はかなり積んでいるはずですから、賢明に対応したいものです。
 漢方には、ご質問の方のような慢性の消化不良の改善に効果的な薬がいろいろとあります。
 その代表的なものに平胃散があります。平胃散は、胃もたれ、胃の膨満感、食後の下痢などの消化不良の代表的な健胃剤です。
 「平」は穏やか、鎮まるなどの意味です。消化不良のために荒れた胃の働きを穏やかにする粉末の薬(散)であることから、平胃散の名前が付けられました。平胃散がよく効くので、服用するとよいでしょう。
 できれば漢方専門の医師を受診し、診断を受けてから処方してもらうようお勧めします。

三浦於菟氏(吉祥寺東方医院院長)
東邦大学医学部卒。国立東静病院内科勤務を経て、中国・南京中医学院、台湾・中国医薬学院に留学。東邦大学医学部東洋医学科教授を経て、同大学客員教授。著書『東洋医学を知っていますか』など多数。