<三井住友VISA太平洋マスターズ 初日◇13日◇太平洋クラブ 御殿場コース (7,246ヤード・パー72)>
 富士の裾野に吹き抜けた秋の風をものともせず、マスターズチャンピオンは力強く日本での戦いをスタートさせた。9年ぶりの「三井住友VISA太平洋マスターズ」出場となったバッバ・ワトソン(米国)は7バーディ・1ダブルボギーの“67”をマークして5アンダーフィニッシュ。先週の「WGC-HSBCチャンピオンズ」からの連勝へ最高の滑り出しを見せた。
2週連続V目指すバッバ・ワトソン、先週の優勝をフォトギャラリーで!
 石川遼、谷原秀人と同組でこの日最大のギャラリーを引き連れラウンド。スタートの10番では石川、谷原がフェアウェイウッドで刻む中、レフティはトレードマークのピンクのドライバーを抜き放ってひときわ大きな喝采を浴びた。独特のスイングから放たれたボールは約330ヤード先のセミラフに着弾。名刺代わりの一発にギャラリーも度肝を抜かれた。
 「フロントナインは特に風が強かったので、安全に低い球を打とうとドライバーは抑えて打っていた」といわゆる“マン振り”は封印したものの、その後も300ヤード超えドライブを連発。378ヤードの15番パー4では、フォローの風にも乗ってグリーンエッジまで約5ヤード地点まで運ぶ推定350ヤードドライブ。「ワンオンは狙っていなかった」と語ったものの、前の組で“打ちこまれた”形になった藤田寛之は「あれはもう打っちゃダメですよね(笑)」と規格外の飛距離に苦笑いだ。
 有り余る飛距離を抑えることなく、この日は積極的にドライバーを振った。フェアウェイが狭い日本のコースではティショットで刻むことも選択肢に入るが、「ドライバーで打てば次はショートアイアンで打てる」とパー3を除く14ホール中11ホールでドライバーを使用。決して慣れていない日本のラフの芝もモノともせずコースを制圧した。
 「全体的には良いゴルフだったけど、ダブルボギーも打ったし、18番もバーディを獲れなかったので、まぁまぁというところかな」。規格外のショットに加え、この日は2度にわたって10メートルを超えるパットを放り込むなどグリーン上で繊細なタッチも披露。試運転で上々の滑り出しを見せたマスターズチャンピオンにスキが見当たらない。
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