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ローデ・シュワルツ・ジャパンは11月12日、オシロスコープ「R&S RTO/RTE」の新オプションとして、最大16ビットの高分解能(HD)モード「R&S RTO-K17/RTE-K17」を発表した。

同オプションは、「R&S RTO/RTE」をアップグレードできるソフトウェアオプションで、オシロスコープの電圧分解能を最大16ビットまで向上させることができる。具体的には、8ビットのA/Dコンバータ(ADC)を通過した信号に対してローパスフィルタをかけることにより、SN比を改善させて16ビットの分解能を実現する。例えば、スイッチング電源はオン時とオフ時を同時に波形として捕捉する必要があるが、このときの電圧差は数百Vに及ぶ。HDモードを使用することで、オン/オフの挙動を観測しつつ、その電圧に埋もれた小さなノイズ成分を拡大し、抽出することができる。

また、HDモードでは、微小信号にもトリガをかけられる点が特徴として挙げられる。オシロスコープの入力感度を最大500μV/divまで設定することが可能な他、独自のデジタルトリガシステムの採用により、トリガ感度は0.04divを有する。さらに、これまで捕捉することが困難だった信号にトリガがかけられるだけでなく、低ノイズのフロントエンドとシングルコアのADCにより、詳細で正確な波形が取得できる。このように、HDモード、高性能アナログフロントエンド、そしてシングルコアADCがバランスよく作用することで、微小信号の正確な測定を可能にする。

この他、独自の高性能ASICにより、波形更新レートはHDモード適用時にも低下しない。これにより、ノイズに埋もれるほど小さく、発生頻度が低い信号も捕捉できるので、これまで見逃していた数多くのノイズ信号の正体も確認できる。そして、FFT機能や常に有効なヒストリ機能なども、HDモード使用時に制限なく使用できるので、これまで目にしたことのない信号を捕捉するだけでなく、解析まで行うことが可能になるとしている。

なお、価格は「R&S®RTO-K17」が17万7000円、「R&S RTE-K17」が31万7000円。年間販売台数は150台を見込んでいる。

(日野雄太)