ソチ五輪金メダリストの羽生結弦が8日に行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦で、負傷しながらも出場を強行し、銀メダルを獲得したことについて、中国メディアの騰訊体育は10日、「韓国では羽生は審判員のおかげでメダルを獲得した」などといった声があがっていると伝えた。

 記事は、韓国メディアが「フリーで何度も転倒を繰り返しながらも羽生が銀メダルを獲得できたのは審判員の配慮を得たからだ」と報じたことを紹介。騰訊体育は韓国メディアの報道姿勢に対し、「言葉の隅々から銀メダル獲得は審判のおかげという皮肉が伝わってくる」と伝えた。

 さらに韓国のネット上では「羽生はフリーで計5度も転倒したのにショートプログラムと同程度の高得点を得て銀メダルを獲得した。審判は羽生を厚遇しすぎだ」といった声があがっていると紹介。さらに、韓国のキム・ヨナがソチ五輪で銀メダルに終わったことと照らし合わせ、「5回転倒しても銀メダル。完璧に演技をしても銀メダル。待遇は雲泥の差だ。キム・ヨナがかわいそうだ」といった批判もあったと伝えた。

 一方で記事は、韓国のネット上でも「羽生が歯を食いしばって見せた会心のパフォーマンスに感動したという声もある」と紹介するも、「そういった声は極めて少数だった」と報じた。(編集担当:村山健二)(写真は騰訊体育の10日付報道の画面キャプチャ)