嵐・相葉ちゃん、単独初主演映画で恋愛ベタな書店員に
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

 相葉雅紀はニットである。

 それもウール100%の、もしかしたらちょっと目の取りこぼしがあるような手編みのニット。ざっくりしていておしゃれじゃなくて、でも最高に手ざわりがよくて温かな……。

 そんなニットな相葉ちゃんを特盛りで楽しめる映画を観てきました。

 それは、『MIRACLE(ミラクル) デビクロくんの恋と魔法』!

◆グレーのニットが印象的

 相葉さんは本作で、漫画家を目指す弱気な書店員・山本光を演じています。優しすぎていつもペコペコしている光は、ピュアな子供がそのまま大人になったような、けがれなき青年です。

 運命の出会いを信じるまなざしは、まろやかで夢見がち。そして、大変な鈍感力も持ち合わせている。無垢な少女男子といった光を見守る幼なじみの杏奈(榮倉奈々さん)には、思わず「ドンマイ!」と言ってあげたくなるほどです。

 ところで、光の装いに目を向けると、その誠実さを象徴する小物としてネクタイに目がとまります。

 書店員のときは、白いボタンダウンにグレーのカーディガンとブルーのエプロン。それに、淡いパープルと白のボーダーがアクセントになった、黒のニットタイを締めています(他にグリーンとグレーのストライプのタイなども登場)。

 また、デートの勝負服に決めたBEAMSのスーツには、光沢のあるブラウンに白いドットを散らしたこじゃれたタイをセレクト。どれもとても似合うのですが、やはり黒のニットタイは、ニットな相葉さんに格別にマッチしているように思います。

 そして、色ならグレー。

 本作は華やかなクリスマスムービーなので、まばゆいイルミネーションや鮮やかなクリスマスカラーがそこかしこに見られますが、光がまとうのは、セーターもカーディガンもやわらかなグレーなのです。

 劇中、杏奈に「恋も漫画も中途半端!」と言われてしまう光ですが、世の中そんなにキビキビ白黒つけられる人ばかりではないし、グレーゾーンならではのぬくもりや魅力もありましょう。実際、降りしきる雪の中を駆けだし、派手に転んで白にまみれるグレーの相葉さんは、いじらしくも凛々しく魅力的でありました。

 光の恋はまったくもってスタイリッシュではなく、むしろおっかなびっくり進みます。「クリスマスは、こんなステキな彼にリードされたい!」というより、「こんな彼と共に歩いていきたい」と思わせられる感じです。

◆売れっ子漫画家役には生田斗真

 ちなみに「ステキな彼」の方は、光の同級生で売れっ子漫画家の北山一路役・生田斗真さんがフォローしてくれます。生田さんは、“イケメンは薄着”の定義にのっとって、シャツに細身のコートを羽織っただけで颯爽と寒さをさばいていたりする。

 また、光が質素な部屋で紙とペンで漫画を描いているのに対し、北山は瀟洒なマンションでアシスタントを従え、最新のペンタブで仕事をしています。そんなふたりの作画環境の対比も面白く、さらに環境は違えどお互い恋にも仕事にもドツボっている人間らしさにいとおしさがこみ上げます。

――あっ!

 実は温和な光には秘密の姿があるのですが、ほんの一瞬、獣のようなクールな表情を見せる相葉さん、さすが!

 クリスマスまでは、もうひと月ほど。寒さの深まり始めた冬に、ニットみたいな相葉さんのラブストーリー、必見です!

※11月22日(土)公開!
『MIRACLE(ミラクル) デビクロくんの恋と魔法』
監督:犬童一心 原作:中村航
公式サイト http://miracle-movie.com/

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>

【みきーる】
編集者&ライター。出版社勤務を経て、2000年に独立。ふだんは『週刊アスキー』などパソコン誌や女性誌、ウェブサイトで編集・執筆。著作に『ジャニヲタあるある』『ジャニヲタあるある フレッシュ』『ジャニヲタ談話室!』など(イラストはいずれも二平瑞樹)。ジャニヲタ歴は、約20年。KinKi Kidsの担当に始まり、現在はグループを問わず応援する“事務所担”。mixiコミュニティ“ジャニーズチケットお見合い処”管理人。Twitterアカウント:@mikiru