脂っこい食品ほど記憶に残る」と言われているように、カラっと揚がったジューシーなからあげやとんかつが無性に食べたくなることがありますが、自宅で揚げ物をするのは何かと面倒なもの。「何とか家で揚げ物が手軽に食べられないか……」と、思い立ってネット中を駆け回ったところ、3000円以下という超低価格でいつでも簡単に揚げ物ができるというTWINBIRDの「コンパクトフライヤー」という商品が気になったので、実際に購入してその性能を確かめてみました。

というわけで、TWINBIRDの「コンパクトフライヤー」が到着。



面倒な温度調節はお任せで手軽に揚げ物ができるとのこと。



開封して中身を確認していきます。



内容物は説明書・フタ・フライヤー本体・コード。



本体の下部に温度調節つまみがあり、低温・中温・高温に切り替えられます。



スイッチはないので、プラグを差し込めば加熱がスタートする仕組み。



手に持ってみると、片手で持てる重さですが、持ち続けていると手がプルプルしてきます。実物は購入前に見ていた写真よりも大きい印象です。



中には2重の目盛ラインが入っており、上側のラインが油500ml、下側のラインが300mlを表しています。下側のラインを下回って加熱するのはNGなので注意が必要。



iPhone 6を立てて入れてみると半分近く頭が出ます。小さめのフライヤーなので1人暮らしでどうしても揚げ物が食べたい時に最適なサイズ。



なお、高温は約190度、中温が約175度、低温は約160度となっています。通電してから10分〜15分で適温になります。



◆使ってみた

さっそく揚げ物祭りを開催することに。まずはサラダ油をフライヤーの上側のラインまで入れます。



プラグを挿して通電スタート。つまみは中温にセットしています。



まずは冷凍のからあげと、チキチキボーンをカラっと揚げてみます。



まずはチルドのチキチキボーンから。



じゅわじゅわと油が泡立っていますが、外に飛び散るほど跳ねることはありません。



4分でカラッと揚がりました。油の総量が少ないため一度に本数を入れすぎると油温が下がってしまいますが、冷蔵保存のチキチキボーンなら同時に5本くらいまでなら問題ナシ。



なお、チキチキボーンを揚げている様子は以下のムービーから見ることができます。

TWINBIRD「コンパクトフライヤー」でチキチキボーンを揚げているところ - YouTube

続いてから揚げも投入。これは冷凍品のため、大きいものは同時に3つ入れるだけでも油温が急低下してしまい、中まで火が通りづらいこともありました。2〜3つまでがちょうど良い個数のようです。



最後のから揚げを投入後にフライヤー周辺を確認したところ、ほとんど油が跳ねた様子はありません。



というわけであっという間にから揚げとチキチキボーンが完成。野菜・ご飯・みそ汁を用意すれば立派な夕食です。



から揚げは衣はサクサク、中はジューシー。業務スーパーなどでは冷凍のから揚げを筆頭としたフライ物類が安く手に入るので、自炊する人のお財布にも手間的にもお得になりそう。



いつものチキチキボーンも、油で揚げることで電子レンジ加熱したものより数倍おいしく感じられます。



次は温度を高温に調節します。温度表示がないのはわかりづらいですが、ガス火などで揚げ物の油を調節するよりははるかに楽ちんです。



油温が上がりきったらコロッケを揚げていきます。



というわけで凍ったままのコロッケを油の中へ投入。



コロッケ1つなら温度はほとんど下がりませんでした。コンパクトフライヤーは温度表示がないため、別で料理用の温度計を持っていれば非常にはかどります。



揚げたてのコロッケは衣サクサク、中はほくほくで、出来合いのコロッケではなかなか味わえないクオリティに仕上がっています。揚げていない「タネ」の状態のコロッケは冷凍ならスーパーなどで安く手に入ります。お肉屋さんに行けばコロッケだけでなくとんかつなどのおいしいタネをゲットすることも可能です。



続いて、エビやイカなどの揚げ物の中でも油が跳ねやすい食材はどうなのか?ということを確かめるべく、エビフライを買ってきました。



凍ったままでもこのサイズのエビフライなら一度に3本以上入れても大丈夫そうな感じ。



なお、エビフライを揚げている時の油はねの様子などは以下のムービーから見ることができます。

TWINBIRD「コンパクトフライヤー」でエビフライを揚げているところ - YouTube

わずか数分でさっくさくの揚げたてエビフライが完成。



タルタルソースをつけて食べるともう止まりません。これを食べていた編集部員は、「家でカキフライを揚げて一杯飲めたら最高だな……」とつぶやいていました。



エビフライを揚げた後は初めて机まで油が飛んでしまいました。もっと高価な電気フライヤーなら油はねを防ぐ機構があったりしますが、コンパクトフライヤーは油が飛ぶことを前提に考えて新聞紙などを敷いた方が良さそうです。



取っ手にも油が飛んでいます。油をオイルポッドに移す時などはすべらないよう気をつける必要があります。



さらにお店以外ではあまり食べる機会のないフィッシュ&チップスも、電気フライヤーで揚げられるのか確かめてみます。



まずはフライドポテトを冷凍のまま投入。ポテトは1つ1つが小さいため、割とすぐに揚がります。



白身魚も揚げていきます。



揚げ終わったポテトと白身フライを盛りつけました。



家でフライドポテトだけを揚げるというのはなかなか難しいものですが、手軽な電気フライヤーがあればすぐに揚げたてのポテトが食べ放題。



揚げたての白身魚のフライはおいしくないはずがなく、パーティーの1品としても良さそうです。お店でしか食べられない料理を手軽に食べられるのも電気フライヤーならでは。



6本のチキチキボーン、600gのからあげ、3枚のコロッケ、8本のエビフライ、フィッシュ&チップス1袋を揚げ終えたところで、油が汚れてきたのでオイルポッドへ移します。取っ手の反対側は油の注ぎ口になっているので、片手で楽々と油を捨てることができました。なお、丸洗いができないので中を洗う場合は中性洗剤を染みこませたペーパーで拭き取るくらいしかできないのは残念なところ。



最後は冷凍の串カツに挑戦します。



ネタはいんげん・里芋・じゃがいも・れんこん・たまねぎ・いか・えび・豚です。



電気フライヤーの利点はコンセントがあれば卓上にも置けることなので、自宅で串カツパーティーを開催することも可能なわけです。



揚げたての串カツも、お店でなければなかなか味わえない料理。



やはりイカが特に油はねが多く、床には油が散乱していました。卓上で使う際には新聞紙などは必須で、油のニオイもかなり広がるので、よく換気しながら使う必要があります。



使ってみた感想をまとめると、TWINBIRDのコンパクトフライヤーは1人暮らしの人にとってはかなり使える調理グッズ。食材によっては油はねが気になりますが、新聞紙などで対処可能で、夕食のメインになるおかずをサッと揚げることができて、冷めた揚げ物の温め直し程度にも最適です。温度の低下は食材を入れすぎないこと、連続して揚げずに温度の上昇を待つことで改善できます。電源スイッチがないため料理の後はプラグの抜き忘れに注意が必要ですが、油の消費量も少なく、使い終わった油はフタをしめて保存できるのもグッド。揚げ物を揚げまくる中で何人かの編集部員にも感想を尋ねてみたところ、「3000円以下でこの機能なら充分」「卓上で揚げ物パーティーができるのは魅力的」と、おおむね好印象な様子でした。

記事執筆現在、Amazonではコンパクトフライヤーが電気フライヤーカテゴリのランキングで1位の商品となっており、価格は税込2965円となっています。

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