ミランは8日のセリエA第11節で、サンプドリアと対戦する。前節でパレルモに敗れ、ここ3試合で勝ち点2のミランは、サンプドリアとの難しいアウェーマッチで巻き返しが必要だ。

ミッドウィークのベルルスコーニ杯で勝利しているフィリッポ・インザーギ監督は、試合を前に次のように話している。

「もちろん、ベルルスコーニ杯でのチームのポジティブな姿勢は非常に重要だった。チームに感謝したよ。こういうところから、素晴らしい男たちによる真のグループというのが見えるものなんだ。一つ間違えることはあり得る。だが、我々は非常に良いスピリットを持っているし、明日の試合に向けて冷静でいられるよ」

パレルモ戦の黒星や、真のミランを見るために必要な時間について、指揮官はこう話している。

「忍耐が必要だ。チームは選手たちが変わり、監督も新しくなったんだ。パレルモ戦を見直したが、意欲はあった。改善すべき点はある。だが、おかしな試合だったんだ」

「序盤は我々が70%のポゼッションだった。リードしてもおかしくなかったんだ。それから彼らの立て続けの得点でやられた。反撃したが、秩序がなかったね。それぞれが、自分で試合を解決しようとしていた。(ジェレミー・)メネスもそうだ」

「だが、良くなかった試合でも良かった点を取り上げることはできる。私は、次の試合からこの間までのミランが見られると確信しているよ」

サンプドリア戦は3位の座を争う上で重要な一戦となる。

「自分たちが3位だったときも順位表は見なかった。私は2連勝したときも、しっかりと地に足をつけていたんだよ。私が関心あるのはテクニカルな面だけで、それを分析する。サンプドリアは我々に勝ち点3差をつけているね。だから、我々には良いチャンスだ」

「彼らはしっかり鍛えられたチームだよ。(シニシャ・)ミハイロビッチ監督は友人だが、優れた指揮官だ。今の彼らが3位にいるのは偶然じゃない。シニシャには賛辞を送りたいね。厳しい試合になるだろう」

ミランの医務室はまだ混雑しているようだ。

「我々は重要な選手たちを失っている。だが、私には高いレベルのチームがあるんだ。今は、出場機会が少なかった選手たちにとってのチャンスだよ。(イニャツィオ・)アバーテ、アレックス、(サリー・)ムンタリがいないだろう。(クリスティアン・)サパタは少ししか練習しなかった」

だが、2人の“エース”は大丈夫なようだ。

「本田(圭佑)は風邪をひいただけだ。彼とメネスは完全に回復している」

いずれにしても、ミランは特に守備でより多くのことをしなければいけない。

「14失点は多い。改善しなければいけないことは分かっている。サン・シーロのブーイング? 観客はよくやった。我々はホームで負けたのだからね」

最後に、ユヴェントスやイタリア代表でチームメートだったアレッサンドロ・デル・ピエーロが40歳の誕生日に近づいていることについて、インザーギ監督はこう述べている。

「大きなお祝いの気持ちを送りたい。彼がまだ現役でいることをうれしく思っている。素晴らしい瞬間を思い出すのは、いつだって素晴らしいことだ。だが、監督をやるのは、その前に少し考えた方がいいよ。簡単じゃないからね」