5日放送、日本テレビ「NEWS ZERO」には今季をもって東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を退任した星野仙一氏が生出演。「“闘将”星野仙一が生出演 楽天での激闘4年とは?」と題し楽天での4年間を振り返った。

星野氏の穏やかな表情は監督時代の“闘将”とは程遠いもの。
「戦いから距離を置くとね、こういうだらしのない顔になるんですよ」。笑顔でこう語った星野氏による番組内での一問一答は下記の通りだ。

何度も優勝したが、楽天での日本一は特別だった?
「やはり東北で初めてですから。高校野球、大学野球含めて。震災があったからこれが本当に被災者の皆さんに。お上手言うわけじゃないんですけど少しでも安らぎをというのはありましたね」

東北のファンの存在は?
「多少勝負に厳しくなったかな。今まではもの凄く優しかった。子供の野球とか高校野球を応援しているような感じだったんですけど、ちょっと欲が出てきたかな。いい意味のね。そういう部分で非常に嬉しかったです」

則本昂大について
「(14勝を挙げるも)ちょっと10敗が多すぎるよね。打ってくれなかったときもありますけどね。コンスタントに最多勝争いをね、いけるような。気持ちの上では(エースと)認めてるけどそれで納得したらレベルが低くなるから。もっともっといけるヤツだから」

かつて則本には時計をプレゼントしたが、最多勝を獲ったら?
「もう監督じゃないから。今度はデーブに」

後任の大久保博元監督については
「期待するところはデーブの身体つきと同様、大胆な太っ腹な野球をやってけばいいんじゃないの」

安楽智大について
「交渉権というより入るでしょう。プロ志望ですから。ちょっと投げすぎた部分があるから。肘に怖さがあるけど足腰鍛えて2、3年かけてこういうボールが通用するピッチャーになってほしい」

退任後は?
「一応残ってやっていくというか。(楽天を)後押ししていこうと。それよりこの年齢ですからプロ野球全体をどう盛り上げていくか。野球というものを盛り上げていかなければいけない立場」

田中将大について
「色々あるけどもね。心配していた通りなの。中4日でずっと回っていく。そこだけ気をつけろよという風に。コンディションだけ気をつけていけよと言ってたらやっぱりやっちゃった。彼のボールならラインは外さないしスプリットはいいですから。15勝や16勝はいくなと思ってましたけどね」

選手をメジャーに送り出すとチームに影響は大きいが
「(田中に)直接行かれて今年のこういう成績(最下位)ですから。それはそれで若者が世界にチャレンジするというのは送り出してやりたいし、かといって日本が寂しくなると。だったら我々が第2のダルビッシュ、第2の田中を育てればいいじゃないか。第2のゴジラを育てようじゃないかという前向きな姿勢でいいんじゃないかな」

田中と連絡は?
「僕の身体を心配してくれたり。100本の薔薇を贈ってくれたりね。退院した時にね」

プロ野球界を具体的にどうするか
「今プロ野球界は保守的になってるから。もっと奇抜といったらおかしいけど“そんなことするの?”っていうことを思い切って12球団で考えて。もっとセとパが仲良くして色々コミュニケーションをとってこの世界を盛り上げるという姿勢がほしいな」

次はいつ監督に?
「もうないでしょ。(血は)騒ぐでしょうけど、この間王さんとも“もうユニフォームを着ることはないよな、二人ともな”っていう話をさせて頂きましたから」