4日、年初に初めて東京を訪れた韓国人観光客が、電車の中で感じた日本人の「気遣い」についてブログにつづっている。写真は東京の地下鉄。

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2014年11月4日、年初に初めて東京を訪れた韓国人観光客が、電車の中で感じた日本人の「気遣い」についてブログにつづっている。

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「10年間日本に住んでいるが、お年寄りに席を譲る日本人の姿を一度も見たことがない」という韓国人のブログを読んで、私は「日本にはお年寄りに席を譲る文化はない」と思っていた。しかし、今回の日本旅行で私は日本の若者がお年寄りに席を譲る姿を何度も目撃し、その姿に韓国人にはない日本人の「気遣い」を感じた。

旅行中、移動には電車を利用した。電車にはお年寄りが多く、日本はやっぱり高齢社会だと感じた。ある時、おばあさんが乗ってきて、座っている私のそばに立った。「ここで席を譲ったら、周りから変な目で見られるだろうか?日本には席を譲る文化がないんだから…」と私が考えていると、横に座っていた日本人男性がすっと立ち上がり、おばあさんに席を譲った。ブログの情報をうのみにしていた自分が恥ずかしくなった。

さらに、その男性の席を譲るタイミングに驚いた。実はそのおばあさんは、おじいさんと2人で電車に乗ってきていた。初めは2人とも立っていたが、2駅過ぎた時に、私の2つ横(男性の隣)の席が空いた。すると、おじいさんがまずその席に座り、おばあさんはその男性の前に移動した。そして、おばあさんが少しつらそうな表情を浮かべた瞬間、男性はすっと立ち上がり席を譲ったのだ。

おばあさんは「すみません」と笑顔で言い、喜んで席に座った。2人が乗ってきた時点で男性が席を譲っていたら、譲られる方も申し訳なく思っただろうし、私や逆隣りの人に「あなたも立って、2人とも座れるようにして」という無言の圧力がかかっていただろう。他人に迷惑をかけたくない日本人。席を譲られる人や隣に座っている人のことまで考えた行動に私は驚き、その男性の「配慮」に感動すら覚えた。

別の日に見た日本人男性も、前に立っているおばあさんにすぐに席を譲らなかった。周りにはお年寄りが何人かいた。男性はただお年寄りが前に立っているからと機械的に席を譲るのではなく、周りを見て本当に席を必要としている人に声を掛けようとしていた。私はその男性に冷たい視線を向ける人が1人もいないことが不思議だった。韓国ではお年寄りが乗ってきたと同時に席を譲らないと、周りから冷たい目で見られ、時には怒られることもある。優先席に座っていた若者がお年寄りに怒られ、周りの視線に耐え切れずに席を立ったが、実はその若者は足が不自由だったというような場面を目撃することもあった。日本ではそんなことは絶対にないだろう。

日本にも韓国と同じように「お年寄りに席を譲る」という文化があった。しかし、その動機には、周りからの「圧力」によるものと自発的な「配慮」によるものだという大きな違いがあったのだ。(翻訳・編集/篠田)