(株)ファーストカスタム(TSR企業コード:220136750、横手市八幡字長者町25−1、設立昭和57年12月、資本金3900万円、佐藤和秋社長、従業員110名)は11月1日、事業を停止し、破産手続きを野中信敬弁護士ほか2名(大島総合法律事務所、東京都千代田区紀尾井町3−20、電話03−3288−5228)に一任した。
 負債総額は債権者355名に対し約15億6600万円(平成26年6月期決算時点)。

 自動車板金塗装業を目的に設立し、平成5年頃からキャンピングカーの製造業を中心とする業態にシフトした。当時の年間売上高は1〜2億円程度であったが、画期的なデザインのキャンピングカーや高い製造技術が評判を呼び、20年に「横浜店」、21年に「大阪店」、「札幌店」を開設するなど事業を拡大。22年6月期の売上高は約8億8000万円となった。その後、東京モーターショーへの出店等を機に中国のディーラーと、VIP向けカスタムカーの大口契約を締結。24年には台湾に合弁会社を設立して製造工場を設け、生産の体制を整えて25年6月期には売上高約19億6600万円を計上した。
 しかし、収益は急速な事業拡大による人件費の負担や仕入資材の高騰等が響き約3億9800万円の赤字を計上。26年6月期は中国向けの出荷が好調で売上高は約23億4300万円と伸ばしたが、約3億3100万円の赤字を計上した。最近では中国のディーラーから多額の資金支援を受けてきていたが、10月31日決済が困難な状態に陥り、今回の措置となった。