小栗旬の次はタカラジェンヌ!『ルパン三世』が華麗に歌い踊る!?
 あれやこれや言われたものの、蓋を開ければ、興行収入という面では成功を収めた小栗旬さん主演の実写映画『ルパン三世』。国民的アニメの実写版とあって、賛否があるのは致し方ないところですよね。

 そんな国民的ヒーローのルパン三世が、今度は宝塚歌劇団でミュージカル化されます。

 実写映画版には無謀だとの意見が大方だったのに対し、宝塚版の発表がなされたときは、ビックリ仰天を超え、宝塚という完全に世界観の確立された(あまりにかけ離れた)場でのミュージカル化ということで、

「逆に観てみたい」「(いろんな意味で)意外とおもしろそう」という意見が目立ちました。

 まぁ、宝塚の場合、ルパン三世の宝塚版というよりは、宝塚版のルパン三世という表現のほうがしっくりきますものね。

◆女性だけの歌劇団・宝塚は、誕生100周年

 全くの宝塚初心者の方も多いと思いますので、少しだけ説明しますと、1914年に初公演を行った宝塚歌劇は、花・月・雪・星・宙の5組と、独立した専科で構成される女性だけの歌劇団。

 一列に並んで「ヤアッ」と脚を上げてダンスをしているレビューの印象が強いですが、それは公演の後半部分に登場する一部分であり、芝居やミュージカルが演目の中心になっています。それぞれの組の男役トップはトップスターと呼ばれる花形。そこから大地真央さんや、真矢みきさん、天海祐希さんといった人気女優さんが出ているのはご存知かと思います。

 今年、100周年を迎えた宝塚歌劇団ですが、101周年となる来年の宝塚大劇場オープニングを飾る公演が『ルパン三世 ―王妃の首飾りを追え!―』なんです(東京宝塚劇場では2月の公演)。気になりますね〜。

 すでに制作発表会が開かれ、本公演で宝塚大劇場トップお披露目となる早霧せいなさんが、ブルーのシャツに黄色のネクタイ、赤のジャケットでルパンになりきっていました。しかもそれで歌っちゃいます!!

 ルパンをやるぞという発表当初からファンの間では、きっと宮崎駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』のクラリスのごとく、ルパンのお相手を務めるのは不二子ちゃんではなく、別にヒロインが登場するだろうと言われていました。もちろん不二子ちゃんもちゃんと登場しますけど。

 で、結局、ヒロインはマリー・アントワネットに! え、時代が違うじゃん!? と思われたアナタ。宝塚版のルパンご一行は、タイムスリップしちゃうんですよ〜。宝塚の舞台って、結構なんでもアリなんです。

 あ、実写版のときにみなさんが危惧していた大野雄二さんのテーマ曲も使われますよ!

●宝塚歌劇団による雪組『ルパン三世』特設ページはコチラ⇒http://kageki.hankyu.co.jp/lupin/

◆『JIN -仁-』に『ブラック・ジャック』、『逆転裁判』まで!

 さまざまな小説、コミック、ゲーム、映画などを基にした演目をこれまでにも披露してきている宝塚。

 詳しい人にはなんてことはない話ですが、知らない方はひとつ、会話のネタにでもしていただければコレ幸いということで、最近の公演タイトルを中心にほんの一部をご紹介しましょう。

<小説>
『嵐が丘』、『アンナ・カレーニナ』、『エデンの東』、『風と共に去りぬ』(『ベルサイユのばら』に次ぐヒット作)、『華麗なるギャッツビー』、『里見八犬伝』、『春の雪』、『ロミオとジュリエット』

<コミック>
『あさきゆめみし』、『アメリカン・パイ』、『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』、『JIN -仁-』、『ブラック・ジャック』、『ベルサイユのばら』(宝塚最大のヒット作)、『メイちゃんの執事』

<ゲーム>
『逆転裁判』、『戦国BASARA』

<映画>
『愛と青春の旅立ち』、『愛しのサブリナ』、『オーシャンズ11』、『カサブランカ』、『Shall we ダンス?』

<海外ミュージカル>
『エリザベート』、『ハウ・トゥー・サクシード』、『ファントム』、『フットルース』

『ベルサイユのばら』は宝塚との最高のタッグ作品ですが、ちょっと挙げただけでも気になるタイトルが他にもたくさん。

 コミックネタの『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』、『JIN‐仁‐』(ドラマも大ヒットしましたね)、『ブラック・ジャック』、ジョージ・クルーニー主演映画『オーシャンズ11』とかね。

 単純に舞台が好きという理由から宝塚を観劇している筆者としては、正直なところ、宝塚の舞台は観たときの組や回によって、当たり外れがあると思います。演奏があれ?という時もありますし。

 ただ、好きなスターを見つけたときや、いわゆる少女漫画的世界にカチッとハマったときは、「ステキ〜」となることがあるのも事実。『ルパン三世』なんていう意外なところを攻めていく姿勢も100年を超えて続く所以なんでしょう。

●宝塚歌劇団オフィシャルサイト http://kageki.hankyu.co.jp/

<TEXT・PHOTO/キャロルもつお>