『全47都道府県幸福度ランキング 2014年版』日本ユニシス総合技術研究所 東洋経済新報社

 今年のプロ野球日本シリーズは、福岡ソフトバンクホークスが阪神タイガースを4勝1敗で退け、3年ぶり6度目の日本一に輝きました。シリーズ直前に勇退を発表した秋山幸二監督がヤフオクドームで10度胴上げされる姿に、多くの福岡市民が胸を熱くしたことでしょう。

 優勝セールを皮切りに、お祝いムード一色の福岡市。実は、福岡はここ数年、移住者が多く、人口も右肩上がりなのだそうです。移住者が集う理由のひとつは、「住みやすさ」。福岡市が運営しているサイト「#fukuoka」上で、市の企業誘致担当者が、福岡市の住みやすさについてこう語っています。

「ほどよく都会で、ほどよく自然もある。都会的な暮らしも出来るし、かといって息ぐるしさもなく、どこか朗らかとしている。『住』という意味で福岡は過不足なく、日本でも指折りの住みやすい都市だと思います」(市企業誘致課・山下龍二郎係長)
 
 福岡市の強みは、その他にもあるようです。その代表的なものは「起業」。福岡市は、安倍政権の成長戦略の目玉「国家戦略特区(グローバル創業・雇用創出特区)」に認定されており、スタートアップ支援に力を入れているのです。現在、創業から5年以内の企業の法人実効税率をシンガポール・香港並みの17%以下にまで引き下げることを検討しているほか、様々な施策を実行していくことを表明しています。

 そんな中、福岡市はデジタルクリエイターの受け入れを積極的に行っていくことを宣言。
背景には福岡にデジタルコンテンツ系の企業が多く集めっており、人材を欲しているからなのだとか。

 たとえば今、大ブームの『妖怪ウォッチ』を生んだ株式会社レベルファイブ。同社をはじめとしたゲーム・コンテンツ関連会社が福岡市には多く拠点を構え、さらに近年ではゲームのみならず、多くのデジタルコンテンツ企業が、続々と拠点を福岡に移転しています。有名なところでは、あの株式会社LINEが福岡市内に国内第2位の拠点となる新社屋を2016年春めどに開設する予定です。 

 こうした潮流を受けて、福岡市では、IT関連の移住希望者増を見越して、クリエイター向けの移住支援イベント「福岡クリエイティブキャンプ」も開催しています。先般、高知に移住したブロガーのイケダハヤトさんも10月30日のブログ上で同イベントについて言及。「福岡・京都に移住したい方々。11月30日14時に大阪に行くべし」というタイトルで、地方移住に関してこう発言しています。

「ぼくは移住して年収がアップしました。東京時代より稼げています。ブログのアクセスは2倍になり、執筆依頼・講演依頼も増加し、高知県内でも新たな仕事が生まれました。クリエイターにとっては移住はキャリアアップになる、というのがぼくが強く伝えたいメッセージでございます」

 移住した先がバラ色......かどうかは、もちろん本人の努力次第です。しかし、移住がなにかの「きっかけ」になることは往々にしてあります。

 移住を考えている方には、本書『全47都道府県幸福度ランキング 2014年版』も参考になるかもしれません。本書のなかでは、「平均寿命」「女性の労働力人口比率」「自殺死亡率」など60指標で徹底比較、47都道府県をランク付けしています。

 移住の条件、基準はひとそれぞれ。本気で移住を考えている方は、頻繁に各地の施策をチェックしたり、移住イベントに足を運んだり、またこうした本に目を通したりして、具体的に"移住後の自分"を思い描いてみるのもいいのではないでしょうか?

【関連リンク】
#(ハッシュ)FUKUOKA
移住促進プロジェクト "中の人"に聞いた 福岡移住で手に入るものとは?
http://hash.city.fukuoka.lg.jp/news/archives/21