中国に忽然と現われたエッフェル塔   (Photo:©Alt Invest Com)

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 前回は、内モンゴルの辺鄙な村にまで不動産バブルの波が及んでいることを書いた。

[参考記事]
●オルドスのある内モンゴル自治区の省都、フフホトにもあった鬼城

 なぜ彼らはいつもやりすぎるのか? それにはいろいろな理由があるだろうが、その本質は1980年代からの中国の経済成長が人類の歴史を画するようなとてつもない出来事だったからだろう。当然、そこから生まれるバブルも人類史的な規模になり、もはや経済現象として理解することができなくなってしまうのだ。

 その結果、中国全土に奇妙奇天烈な建物が登場することになった。

杭州郊外に屹立するエッフェル塔、のようなもの

 下はパリのエッフェル塔のように見えるが、もちろんここはフランスではない。風光明媚な西湖で知られる浙江省の省都・杭州郊外だ。

 中国の不動産バブルの話題では、真っ先にこのエッフェル塔が登場して笑いものにされるのが定番だ。

 エッフェル塔の下は、ご覧のように農地のままだ。さらに近づいてみると、鉄塔はかなり赤さびてきている。そのうえ塔の高さは約100メートルで、本物の3分の1しかないミニチュアなのだ。


  ところで、なぜいきなりエッフェル塔なのだろうか。それはこれが、杭州にパリのシャンゼリゼを再現するという壮大な不動産開発プロジェクトの一環だからだ。

 シャンゼリゼからエッフェル塔を眺めたのが下の写真だ。左右に並んでいるのは高級住宅街で、開発プロジェクトは「天都城」という。

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