セクハラ批判で話題のV6井ノ原、発言のウラにある苦労人伝説
 週刊誌やネットで話題になっている「イノッチ、セクハラ批判」。ご存知の人も多いでしょうが、解説しますと――その発言があったのは、10月15日に放送されたNHKの情報番組「あさイチ」内でした。

 この日のテーマは「セクハラ」で、司会の有働由美子アナ(45歳・独身)への“いじり”に視聴者からクレームがきていたことが番組内で紹介されました。

 独身だとか“熟女”だとか、いじられる有働アナに対して、もう一人のキャスターであるイノッチことV6井ノ原快彦(38歳)が、以下のような発言をしたわけです(概略)。

「返しがうまくて面白くしてくれるからって、縁結びとかそういうネタのときに、有働さんにネタを振ることによってひと笑い取れると思ったら大間違いだぞ、って僕は思うわけ」

「この人が強いから言っていいとかじゃなくて、相手がどう思うかを常に考えないと。そのつもりがなくても、加害者になっちゃう」

 女性のあいだでは「よく言ってくれた」とおおむね絶賛で、イノッチ株も急上昇のようす。

 でも、あきらかなセクハラならまだしも、“いじり”程度なら「堅いこと言うなよ」と笑ってすます男性が多いものです。イノッチの真っ当な感覚は、何がそのバックボーンにあるのでしょうか?

『ジャニヲタあるある』などの著書で知られる、ジャニヲタ歴20年の「みきーる」さんに聞いてみました。

◆V6のファンには30〜40代女性も多い

 まず、この発言についてジャニヲタ界での反応やみきーるさんの感想は?

「今回の井ノ原さんの発言は、ジャニヲタさんの心も嬉しく揺さぶってくれたと思います。ツイッターなどでも『イノッチ、素敵!』『よく言ってくれた!』と、歓迎する声が多く見られたようです。

 大人の女性があまんじて受けねばならない風潮がある『年齢ハラスメント』をしっかり見つめ、バッサリ斬ってみせた井ノ原さんに、成熟した男性の知性と温かさを感じました」

 半笑いのセクハラについて男性が真顔で批判する(しかも生放送で)というのは、なかなか珍しいと思います。イノッチがこういう視点を持っている背景として、何が考えられるでしょうか?

「井ノ原さんの奥様・瀬戸朝香さんは37歳の女性で、2人のお子さんのお母様でもあります。また、井ノ原さんが所属するV6は、来年デビュー20周年を控えており、ファンのみなさんも共に時を重ねてきた大人の女性が多いと思います。

 あくまで個人的な見解になりますが、身近で大人の女性の感情のゆらぎや痛みを目の当たりにしてきて、思うところがおありだったのかもしれません。思うだけでなくきちんと態度に表したのは、ご本人の男らしさゆえではないでしょうか」

 たしかに、V6のファンなら30〜40代女性も多そうです。一般サラリーマンは同僚女性や妻の気持ちに鈍感でも生活できますが、ジャニーズにとって女性は大事なお客さん。そのジャニーズに27年もいるのだから、“女性を傷つけない”という習性が染みついているのかもしれません。

◆27歳で高校に入りなおしたイノッチ

 イノッチは11歳でジャニーズ事務所入りして、19歳でV6のメンバーに。でも、あまりパッとせず、30代になってキャスター業などで花開いた印象があります。そういう意味で苦労人だとも言われていますが、どんな人なんでしょうか?

「V6結成当初、年上組のトニセン(坂本昌行さん、長野博さん、井ノ原快彦さん)と年下組のカミセン(森田剛さん、三宅健さん、岡田准一さん)はお互いうまく意思の疎通ができず、苦慮したというエピソードがあります。そこで両者の気持ちがつながるよう心をくだいたのが、6人の中でちょうど真ん中の年齢の井ノ原さんだったそうです。

 また、井ノ原さんは27歳になってから高校に入り直したという経歴があります。その際、若い世代と語る機会をもち、若者を見て嘆く大人の方こそ彼らを知ろうとしていないと感じたそうです。このことからも、立場の違う相手を知ろうと努め、その気持ちを慮る優しさをお持ちなのだと思いました。

 今回も、もし井ノ原さんが有働由美子さんについて何のフォローもしなかったとしても、特に非難されることはなかったと思います。

 しかしながら、やり過ごされがちな事柄に対し速やかに問題提起してみせたのは、彼が自分なりの信念を持ち、『伝えること』の大切さを知り抜いた方だからではないでしょうか」

 ジャニヲタゆえの大絶賛? ということを差し引いても、なかなか見どころのある男・井ノ原快彦。セックスレスや生理といった特集に、男一人で持ちこたえられるのは、この人ぐらいかもしれません。

<TEXT/女子SPA!編集部>