女性に聞く! 学生時代に受けた性教育……「役に立っていない」が80%

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すべてをオープンに教えるべきか、それともオブラートに包んで教えるべきか。学生へどんな性教育をするのが望ましいかは、人によって考え方千差万別です。そこで今時の働く女性は、自分が受けた性教育に満足し「役に立った」と感じているのかどうかを聞いてみました。

Q.学生時代に受けた性教育の内容について、役に立ったと感じた経験はありますか?

ある……19.5%
ない……80.5%

今回のアンケート調査ではおよそ8割以上の方が、「学生時代の性教育が、役に立ったと感じたことがない」と回答されていました。では、どんな点が「役に立たない」と感じたのか聞いてみましょう。

<「役に立たなかった」人の意見>

■性行為のリスクを教えてもらえなかった

・「どのように赤ちゃんができるかという内容だけだったので。妊娠や性行為に対するリスクについてはまったく触れられていなかったので」(26歳/その他/営業職)

・「倫理観のみの教育のため、肝心なところは何も教えてくれないから。だから性行為はAVで覚えるという人が多く、トラブルが多いのだと思う」(27歳/機械・精密機器/技術職)

学校で行われている性教育は、文部科学省が定める新指導要領に沿ったもの。その範囲を逸脱した、具体的な性の知識は教えられないことがあります。ただし学校で教えてくれる知識だけでは、現実には間に合わないことも多いよう……。

■具体的に、こういうことを教えてほしい

・「なんかふわっとしたことしか教えてくれなかった思い出。どうせなら生理用品の細かな使い方とか、生理と基礎体温とか、避妊やゴムの正しい使用法とか具体的に教えてほしい」(26歳/学校・教育関連/技術職)

・「緊急避妊ピルとかの存在は教育で教えるべき」(29歳/医療・福祉/専門職)

「具体的に、こんな知識を学生時代に学びたかった」という意見では、性に関する物の詳しい取り扱い方法や、性のリスクを回避する具体的な方法を教えてほしかったという意見がありました。これらを知っていれば、確かに「その後の人生が大きく変わった」という人もたくさんいそうです。

■妊娠出産にリミットがあることも教えてほしかった

・「生物学的な観点が中心で、妊娠出産のリミットや不妊など教えてもらえなかったから」(30歳/小売店/販売職・サービス系)

・「不妊とかまでの話はしていなかったから」(31歳/金融・証券/事務系専門職)

またこれを教えてもらっていたら、人生が変わっていたのに……と感じるのが「妊娠出産リミット」や「不妊」の話。これは女性ももちろんですが、男性にも教育してほしい!ですよね。

<「役に立った」人の意見>

■避妊の大切さを学べたのはよかった

・「避妊の大事さ。中で出さなくても勃起したものを挿入するだけで妊娠の危険があるという内容」(25歳/不動産/事務系専門職)

・「避妊することの大切さ。中絶は女性の体だけが傷つくし、お腹の赤ちゃんにも痛みは感じる。また、未熟な人が親になることの大変さ、だからこそ避妊をしたがらない男に愛はないということを学んだ」(30歳/機械・精密機器/事務系専門職)

また学校の性教育が「役に立った」と感じている女性もいました。安易なセックスは一歩間違えれば大変なことになるということは、絶対に知っておくべき内容ですよね。

現状の性教育では具体的なことを教えてもらえないため、大人になってから大事な人とセックスするときに困ることがたくさんあります。また、回避する方法を知らないために深刻な事態に陥る女性もいます。すべてをオープンにするべきか、オブラートに包むべきかは人それぞれ考え方はちがうと思いますが、「いつか大人になったときに必要な知識」を性教育には取り入れてほしい……ですね。

(ファナティック)

※画像は本文と関係ありません

※『マイナビウーマン』にて2014年10月3日〜17日にWebアンケート。有効回答数292件(22歳〜34歳の働く女性)