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FabCafeは10月24日、デジタルファブリケーション領域のグローバルクリエイティブアワード「YouFab Global Creative Awards 2014」の授賞式を開催した。

同アワードはレーザーカッター、3Dプリンタ、ミリングマシーンなどの機器を用いて製作された作品を対象としており、今回で3回目の開催となる。27カ国のクリエイターから「プロダクト」「アート」「マシーン」「その他」カテゴリに合計で143作品の応募があり、その中からグランプリ、準グランプリ、ファイナリスト19作品が選出された。審査員はマサチューセッツ工科大学 メディアラボ所長 伊藤穰一氏、DUS Archtects 共同創業パートナー Hans Vermeulen氏、クリエイティヴ・キュレーター 四方幸子氏、東京大学生産技術研究所 教授 山中俊治氏、ライゾマティクス 代表取締役 齋藤 精一氏の5名が務めた。

○グランプリはAKI INOMATA氏の「ヤドカリ」作品!

今回グランプリに選ばれたのはAKI INOMATA氏の「ヤドカリに『やど』をわたしてみる」という作品。ヤドカリのやどをスキャンし、都市のデータを加えて3Dプリントした上で、ヤドカリが気に入れば引っ越してもらうというもの。

受賞したINOMATA氏は「新しい技術を使うことがもともと好きで、すごく自然に使っている。今後もそういったことをしていきたい」と今後の活動への意気込みを述べた。

○準グランプリにはビジネスポテンシャルの高い作品を選出

準グランプリには東京大学発のベンチャー企業であるAgIC Inc.の「AgIC Print」が選ばれた。同作品は特殊なインクによって、家庭用プリンタで回路基盤を簡単に印刷できるようにするというもの。今まで専門の業者に依頼していたような電子回路を自分で作成できるので、プロトタイプの開発期間を短縮し、開発コストを抑えることができる。

審査員の斎藤氏は「ビジネスモデルとしても非常に面白い。市場を変えるゲームチェンジャーになりうる」と高く評価し、今後の展開に大きな期待を寄せた。

○他にも注目作品が多数

上記の2作品以外に入賞19作品も発表された。インターネットの検索機能を利用して類似画像を取得し、それを利用して3Dモデルを出力する「キャプチャード・デザイア」のようにプロセスに注目が集まったものから、精巧に組み合わされたギアと構造が特徴的な「Mechaneu v1」のように3Dプリンティングの限界に挑戦したものまで、独創的な作品が揃った。

グランプリ作品・準グランプリ作品をはじめとする受賞作品の一部は11月4日までFabCafe Tokyoで展示されるので、興味のある方は足を運んでみてはいかがだろうか。