鼻水ティッシュは使いまわす!? 意外と知られていないヨーロッパと日本で違う生活習慣7つ

ところ変われば生活習慣も変わる……。日本から約1万キロ離れたヨーロッパでは、日本の常識では考えられないような独自の生活習慣があります。そこで今回は、ヨーロッパで生活してみて驚いた、日本とは違う意外なヨーロッパの生活習慣を7つご紹介します。

★1、パンツにもアイロン

ヨーロッパではシャツやブラウスなどの外出着はもちろん、ジーンズやパンツ、靴下、台ふきんにまでピシッとアイロンをかける家庭が多いです。これは古くからの習わしだと言われていますが、ヨーロッパ人はアイロンで熱消毒した衣服でないと身につけたときに気持ち悪いと感じるのだそうです。強力なスチームが出る業務用のような立派なアイロンを使い、丸1日かけて1週間分の衣類をアイロンがけをするのが、ヨーロッパでよく見る休日の家庭風景。ヨーロッパに嫁いだ日本人奥様たちはヨーロッパでのアイロンがけの重労働さに驚くのだそうです。

★2、鼻水ティッシュは使いまわし

ヨーロッパのティッシュペーパーは日本のものに比べて、とても分厚く丈夫でごわごわしています。ティッシュをフェイスパックとして使えるくらいの厚さで、キッチンペーパーと同じくらい丈夫です。日本では鼻をかんだティッシュはすぐに捨てますが、ヨーロッパのティッシュは1枚で2〜3回鼻をかむのが普通。そのため使ったティッシュをすぐに捨てるのではなく、ポケットに溜めておくのが習慣になっている人が多いです。ヨーロッパ在住歴が長い人が帰国した時に、いつもの癖でティッシュの使いまわしをしてしまうと、周りの人にかなり引かれて恥ずかしい思いをするのだとか……。

★3、基本は朝シャワー、シャンプーは3日に1回

ヨーロッパ人は朝シャワーを浴びるという人が日本に比べて多いです。夜でもデートの前やお出かけ前にシャワーを浴びる人が多く、ヨーロッパ人は「出かける前にシャワーを浴びてスッキリした気持ちで外に出たい」という考え方を持っているようです。
さらに意外なのがシャンプーの頻度。一年を通して涼しく、空気が乾燥しているヨーロッパでは3日に1回シャンプーをするというのが一般的で、毎日シャンプーをすると髪を傷めると考えられています。なかには1週間に1回しかしない人もいて、ヨーロッパ人に「日本人は毎日シャンプーをする人が多い」と教えるとかなり驚かれます。

★4、太陽が出る日は家にいない

日照時間が短く、冬が長い北欧では太陽の光は非常に貴重です。そのため太陽が出たら、「これを逃したらもったいない」と言わんばかりに、太陽に当たるために家から出るのが当たり前で、少しでも長く日光浴をしようとします。美白を維持するために日焼け対策をする日本とは対照的に、北欧では太陽に当たって日焼けできることが幸せで、日傘を持って出歩く日本人女性を理解できません。太陽の光をできるだけ家の中にいれるために、カーテンをつけない人も少なくありません。

★5、部屋はできるだけ暗く

太陽の光は大好きなのに、電気の明かりは嫌いなヨーロッパ人。ヨーロッパの家の照明は日本に比べてとても暗いです。筆者もヨーロッパに住み始めた最初の頃は、こんなに暗いと目が悪くなってしまうのではないかと思うほどでした。ヨーロッパの家庭で日本の家と同じくらいの明るさの照明にすると「まぶしくて頭が痛くなる」と言って、電気を消されてしまいます。これは瞳の色の違いによって明るさの感じ方が日本人とヨーロッパ人では違うからだと言われています。

★6、腕の毛は剃らない

夏になると、海やプールに行って水着で日光浴をするのが大好きなヨーロッパ人。水着になるときに気になるのがムダ毛の処理ですが、ヨーロッパ女性も腋毛やアンダーヘア、脚の毛を入念に脱毛します。しかし、不思議なことに腕の毛を剃っているヨーロッパ女性はあまりいません。脚はツルツルなのに腕はボーボーという女性も珍しくはなく、腕毛は剃る必要のない箇所だと思われているようです。

★7、地下鉄の無賃乗車に協力させられる
ヨーロッパの地下鉄の改札には日本のように駅員がいないため、電車の無賃乗車をする人が非常に多いです。国によって違いがありますが、ドイツやフランス、オーストリア、ポーランドなどでは無賃乗車の常習犯も多く、毎日のように改札機をジャンプして飛び越える人を目にします。

改札機の横で、無賃乗車をしようとする人に「あなたの切符で私も中に入れて下さい」と頼まれることも……。改札を抜けるときに、切符を持った人のすぐ後ろにピッタリと並んで、何食わぬ顔で改札を通る人もいます。ヨーロッパに住むと、地下鉄の無賃乗車に協力させられるのも珍しくありません。

(マダムリリー)