スーパーロボット展 開幕、美少女アンドロイド、ペンギンロボ、合唱ロボなど30体。動画アリ

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10月25日から11月3日までの10日間に渡って、明治神宮外苑で「TOKYO DESIGNERS WEEK 2014」が開催されており、この中で「スーパーロボット展」が出展されています。

屋内ブースと屋外テントのサテライトブースの2箇所で行われているスーパーロボット展では、さまざまなタイプのロボットを計30体近くを展示。超リアルな質感の美少女アンドロイドや、合唱するロボット、ギター演奏や拍手するロボット、人間を「進化させる」という義足、義手、以前本誌でも取り上げた泳ぐペンギンロボなどをじっくり見たり、一部は実際に操作できたりします。まずは動画からどうぞ。

 



ロボットというと、手足のある巨大なものや人型のもの、あるいは無機質な工業用ロボットみたいなものを想像しがちですが、このスーパーロボット展ではデザイン性、クリエイティビティの高い「一般の人が見てわかる、楽しめる」(担当者)ロボットのみを集めているのが特徴。「一般の人が考えているようなロボットのイメージをぶち壊したい。これ何だ!?と思ってもらえれば」(同)と息巻きます。

会場では狭いスペースにインパクトの強いロボットがぎっしり並び、初日の開場直後から大勢の来場者が訪れ、一時はすし詰め状態になっていました。

A-Labの美少女アンドロイド「ASUNA」

会場の入り口では、A-Lab開発のアンドロイド「ASUNA」がお出迎え。生々しく表情を動かしながら、前を通る来場者にひっきりなしに挨拶し、15歳であることをアピールしています。

首から上に13箇所ある稼働部分により表情をきめ細かく遠隔操作する仕組みで、声も遠隔の操作者が担当。現在は肩から上しかない自分の体をいつか完成させるべく、自ら各地に出張して働きお金を稼いでいるという、けなげなプロフィール設定が涙を誘います。

現在は、研究者本人そっくりのアンドロイドやコドモロイド、オトナロイドなどで話題になった大阪大学大学院の石黒研究室の協力を得ながら開発を進めているとのこと。今後、肩から下をどのような順番で完成させていくのかなど、興味は尽きません。

明和電機の合唱ロボ「セーモンズ」

アートユニットの明和電機は、人間の声帯と肺をまねた仕組みによって合唱する4体のロボット「セーモンズ」を展示。30分ごとに1回、いきなり肺をふくらませたかと思うと、吐き出す空気と声帯部分の動きによってやや甲高い声で歌い始めます。30分に1回なのは、主に「うるさいから」とのこと。

音楽絡みのロボットとしては、この他に、3体のロボットが音楽に合わせて拍手するバイバイワールドの「拍手マシーンズ」、人間では不可能な演奏も可能にするTASKOのギター演奏ロボット「MMI」なども展示されています。

若干ハタチの女子大生が作るファッションロボット

高校在学中からロボット風コスチュームを制作し、現在は大学に通いながらロボットを製作しているという20歳の女子大生クリエイターが出展していたのが、ファッションとロボットの融合を目指した前衛的なコスチューム。

青とグレーを基調としたウェアの右肩背後に、モーターで稼働するロボットアームが装着。ロボットアームはあらかじめプログラムされた通りに動くだけで、これが何かの役に立つ、というわけではないものの、製作者のきゅんくん氏によれば、単なるファッションアクセサリーの1つというより、「着ることで一緒にいるように感じられて、対話できる、アニミズム的な」アイテムだと話します。

トライボッツのペンギンロボ「もるペン!」

同じ女子大生クリエイターが作るロボットとしては、水族館で泳ぐ姿をレポートしたトライボッツのペンギン型ロボ「もるペン!」もその1つ。本物のペンギンのような見た目のロボットが水中を泳ぐ様が間近で見られます。

サテライト会場に設けられたビニールプールで泳ぐところを見られますが、残念ながら25日の開場後のタイミングでは、注水ホースの水漏れトラブルもあって十分な水深を得られず、お腹をこすりながらの遊泳となっていました。が、残りの開催期間中は元気に泳ぐ姿を見ることができるはずです。

人間を進化させる義手、義足

手足にハンデを負っている人が身に付ける義手、義足ですが、パラリンピック等での選手の活躍を見ると、それを障害と捉えるのは少し違う場合もあるのかもしれない。そんなことを考えさせてくれるのが、ソニーコンピュータサイエンス研究所の遠藤 謙氏が開発、出展しているロボット義足「Ostrich」です。

著名アスリートの協力も得ながらロボット義足の開発が進められており、義足を使うことによって超人的な運動能力を得る可能性を追求。設計データなどをオープンにして、義足開発の発展を促すといった活動も行っています。

また、exiiiが開発する筋電義手「handiii」も展示されています。義手を隠すのではなく、あえて「見せよう」というコンセプトで開発が進められている高度な機能を備えたデザイン性の高いプロダクト。使用者の意志(接続部の腕の動き)と、それに応じた義手の稼働パターンを、あらかじめスマートフォンの専用アプリ上で関連づけておくことで、自由度・応用度の高い動きを実現できるとしています。

月面探査ロボ、うなぎ型ロボは操作も可能
ほかにも、月面ロボット探査のコンテストGoogle Lunar XPRIZEに参加し、2015年に探査機打ち上げを目指しているHAKUTOの月面探査ロボットや、山口理科大学稲垣研究室が研究を進めている水中をうねうねと泳ぐうなぎ型ロボット、仕様をオープンにしているPLEN Project Committeeの二足歩行ロボット「PLEN」など、一度は目にしておきたいロボットが数多く展示されています。