レヴォーグ、WRX S4/STIと今年は豊作とも言えるスバルから、さらなる大物、レガシィも新型が登場しました。

日本のステーションワゴン市場を作ったと言っても過言ではないレガシィですが、国産車に類を見ないスポーツセダンの代表作としてもヒットしたのは言うまでもありません。アメリカなどでもヒットとなり、必然的に車格とサイズがフルモデルチェンジ毎にアップ。

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結果的に手頃なサイズの頃のレガシィがよかった、という声も聞こえるようになり、ワゴン専用でレガシィよりひと回りコンパクトなレヴォーグが登場します。さらに、セダン専用車種というより、極端に言えばスポーツセダン専用のWRXが登場。そして、レガシィのフルモデルチェンジとなったわけです。

その大きな特徴は、まずは初期のレガシィの代名詞とも言えたツーリングワゴンがラインアップされなかったこと。結果として、セダンのB4、クロスオーバーと言えるアウトバックの2種類となります。広い意味ではアウトバックもステーションワゴンの一種と言えなくはないでしょうが。

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それからこの2種類に絞り込まれたことや、さらに大きく立派になったことで、よりポジショニングが明確になりました。北米など自動車先進国ではよりプレミアムカーとして、中国などまだまだ期待が持てそうな地域では上級車としてのイメージ作りと販売増。いずれにしてもB4にはモノの善し悪しが分かっている人にも選ばれる都会的なプレミアムセダン、アウトバックは週末には本格的な趣味人にも認められるゴージャス性も持ち合わせたプロ仕様の道具感が求められるのではないでしょうか。

ドイツのプレミアム3ブランドが、こちらが心配になるほど多品種化してそれぞれの生き残りとシェア獲得を狙う中、単純に大量生産/販売を狙うブランドではないスバルも、同様の路線に走り始めているのかもしれません。

(小林和久)

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新型レガシィ発表会で明らかになった新型のポジショニングは?(http://clicccar.com/2014/10/25/275041/)