「サイテーの時代を忘れるな!」ザ・ロック様、ドウェイン・ジョンソンに聞いた“最も稼ぐ男になる”秘訣

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米国の有力経済誌フォーブスが毎年発表する“最も稼いだ男優ランキング”で、2013年1位、2014年度2位に輝いたのがドウェイン・ジョンソン。“ザ・ロック様”としてプロレス界に君臨し、およそ15年前に役者に転身。じわじわと人気を伸ばし、今では異業種からの転身組で最強の成功者と言われるまでになっている。

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そんなジョンソンの最新作はギリシャ神話の英雄を描いた『ヘラクレス』。

5歳のときからヘラクレスに憧れ、やっと夢を叶えたというのだから思い入れもひとしおだ。プロレス界と映画界、どちらの世界でもトップを取ったおそらく唯一の存在であるだけではなく、長年の夢まで実現させてしまったジョンソン。誰もが認める人生の成功者となった彼に、その秘訣を訊ねてみた。

■「いやなことを忘れないようにする」

最初から成功者の人はいない。ジョンソンもティーンエイジャーのころは窃盗団の一員となって高級店から宝飾類を略奪していたという。

「17歳を迎えるころには、もう7,8回は警察の世話になっていた。ポケットにはいつも数ドルしか入ってなくて、何度もうつ状態になっていたんだ。正しい道を探そうとあがいていたんだが、まったく上手く行ってなかったよ。でもオレは、そのサイテーの時代を絶対に忘れないようにしている。その記憶こそが、自分を発奮させ続け、地に足をつけられているからだ」。

普通の人なら、イヤな思い出は抹殺し、誰にも語りたくないものだが、ドウェインの場合は、ネガティブな要素をばねに使っている。成功者は負の要素も有効に使うことが出来るのだ。

■「重要なのは自制心と自己管理能力」

「スポーツマンにとってもっとも重要な要素は自制心と自己管理能力。オレはプロレス界でその能力を磨き、まんま映画界で流用した」。

そう言い切るだけあって、その精神力は誰にも負けていないのがジョンソン。たとえば『ヘラクレス』でも、伝説的英雄の身体を造るため、撮影の6ヵ月前からトレーニングと食餌療法を始め、撮影中もそれを続けたという。

「朝3時から4時の間に起きて二種類のトレーニングを実施。その後にステーキと卵4つ、オートミールの朝食を摂り、12時間の撮影をこなす。それをずーっと続けられたのは自制心と自己管理能力のおかげだと思うね」。ちなみにカロリーを維持するために1日7食も摂っていたとか。自己管理能力と強い精神力がないと実行不可能なメニューである。

■「自分らしくあること」

あの人のようになりたい。少しでもあの人に近づきたい。誰でもそう思ってしまうものだが、ジョンソンはそれを否定する。

「一番大切なのは、自分自身でいることだ。自分を認めること。自分を愛すること。まずはぞこから始めなくてはいけない。誰かに憧れるなら尚更そうあるべきだと思う。そうすれば、自暴自棄になることも、自分を見失うこともなくなく”ゴーイング・マイ・ウェイ”で憧れに近づけるだろ。5歳のときからヘラクレスに憧れていたオレは、その夢を実現するためにこれだけの時間がかかってしまったが、もっとも理想的なかたちでヘラクレスになれたんだ」。ということは、焦ることも禁物、と言えそうだ。

■「恩返しを忘れてはいけない」

プロレス界から映画界に転向したジョンソンだが、プロレス界を忘れてしまったわけではない。映画界の頂点に立った2013年には再びWWFに復帰し、見事王座まで獲得したのだ。

「今のオレを誰が育ててくれたのか? 答えはプロレスのファンたちだ。だからオレは彼らに恩返しするつもりでリングに戻ったんだ。みんなが拍手で迎えてくれて、本当に嬉しかったよ」。

古巣を大切にし、その恩返しをする。そうすることで、古いファンを喜ばせ、新しいファンも獲得することも出来るということ。”温故知新”の精神なのだった。

■「シンプルに生きろ」

これだけの大成功を収めたジョンソンなのだが、その人気におごることはない。

「確かにいまのオレは最高の位置にいるだろう。それを謙虚に受け止めている」。

一番の自慢は何かという問いにも「いい父親であること」と頬を緩ませ”謙虚”な答えを返してくる。また、男として、そこまで強くなれる原動力はという問いには「家族」と即答。そして「家族といるときは出来る限りシンプルにしている。彼らと一緒に喜怒哀楽を味わい、そんな人生の大切さをかみ締め、また映画製作という戦場に戻るんだ。ハリウッドはとても複雑な世界だからこそ、家族といるときは限りなく普通にシンプルにしているんだ」。

ちゃんと癒しの場所を作り、それを守る。男である強さと優しさを、家族を大切にすることで手に入れているジョンソンなのだった。