フフホトの市街地の外れにある四合院。門の部分を除いて取り壊されている    (Photo:©Alt Invest Com)

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 中国の不動産バブルを象徴する鬼城(ゴーストタウン)として第一に挙げられるのは、内モンゴル自治区のオルドスだ。経済成長にともなう石炭の値上がりで巨額の資金を手にしたオルドス市政府は、市街地の人口が30万人にもかかわらず、無人の草原に100万人規模の超モダンな文化・経済都市を建設するという野望に邁進した。その結果、誰も住んでいないゴーストマンションの山を築いたのだった。

[参考記事]
●中国・オルドス、中国不動産バブル崩壊の象徴は、"廃墟都市"観光のメッカ

 内モンゴル自治区の省都はフフホトで、本来であれば省政府が無謀な開発にストップをかけなければならなかった。いったいなぜ、このような荒唐無稽な計画を誰も止めなかったのだろうか。

 その謎を解くために、今回はそのフフホトを訪れてみよう。

内モンゴル自治区の省都フフホトはオルドスとは違うのか?

 河北省に近いフフホトには、北京の胡同(フートン)と同じような伝統的家屋が残されている。敷地を壁で囲い、一族や使用人たちの住む大小さまざまな住宅と中庭を組み合わせた四合院(しごういん)で、いまでは複数の世帯が共同で暮らしている。北京と同様にフフホトでも、清朝の時代につくられたこうした住宅を取り壊し、近代的な高層マンションに建て替える事業が行なわれている。

 安全面や衛生面を考えれば、トイレも風呂も共同という古い住宅をこのまま残しておくことは難しいのだろう。“古き良き中国”を惜しむひともいるかもしれないが、これが時代の流れなのだ。

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